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「あれ?」
昼休み、サンドイッチを食べながらコンピュータを弄っていた郁ちゃん
『どうしたの?』
「あ、A…これ、なんたけど…」
と、見せられた画面には…
【「図書館員の一刀両断レビュー」は削除致しました】
との一文が。
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「柴崎アレ!閉じたんだねあのレビュー。館長の謝罪文まで載ってて驚いたよー。何があったの?
何か問題ない限り閉じないって言ってたよね??」
「茶ノ水チヨの無印探偵シリーズ知ってる?」
「あー、知ってる。割と好きだけど…」
「
レビューの全面削除と謝罪がなければ法的措置に訴えるって…
…ま、こうなることは分かってたけどね…」
『あ、だから前に地雷を片足踏んでるって言ってたんだ』
「ええ…それにしても、恐ろしく切れ者よ江東館長」
「へ?」
「江東館長!今回の対応がまた物凄い迅速でねコンテンツの即日削除に謝罪文掲載。出版社へ直接謝罪にも行ったわ。こうなることを予期してたみたい。
自分が泥かぶること覚悟で砂川ノ実験的な企画を許可したんだろうって、この逆光の中で評価急上昇中よ?タダモノじゃないわ。」
『(なんか、私の周り…凄い人ばかりなんじゃない?)』
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「あんたもね、この万年トップ男!」
どうやら、郁ちゃんもそんな事思っていたらしい(汗)
「何だいきなり。」
今日は手塚と郁ちゃんと私の3人組で巡回することになった。
普段は二人組だが生憎私のバディである上官が体調を崩したので三人で組む事になったのだ。
「よっ…と」
すると前方でダンボールを運んでる館員がいた。
『あ…あの…手伝いますよ。』
「本当かい?助かるよ…って高宮じゃないか。もしかして巡回?」
『うん。…って、砂川。』
”砂川”という名前で後ろにいた郁ちゃんが反応した。
恐る恐る振り返ってみると物凄い形相をした郁ちゃんがいた。
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「……ひょっとして、笠原今回の苦情騒動で俺のこと怒ってる?」
「(ギロッ出版社とのいざこざは関係ない。
あんたのあのレビュー読んだ瞬間からあたしは起こってたし騒動が起こらなくてもあんたのことは嫌いだったわ。」
「そりゃ軽率だったのは認めるけど…」
続く
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ルート - 一気に読みました!主人公と小牧教官、これからどうなるのか楽しみです!更新大変だと思いますががんばってください!! (2018年3月28日 12時) (レス) id: e7cea7fca8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りな(元Rye?Bourbon) x他1人 | 作成日時:2018年2月26日 23時