【図書館戦争】臥薪嘗胆２ (ページ11)

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INDEX５４ページ11

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＿＿＿＿＿2月14日、バレンタインデー当日。

「特殊部隊の皆さんへココにチョコ置いときまーす。
テキトーに取ってって下さい」

郁ちゃんはキットカ⚪トチョコ、私は⚪枝を容器に入れ電気ポットの横に置いた。

「…………笠原、高宮……。いくら義理だってこれはテキトーすぎなんじゃ…」
「女子はあたしとA二人なんですよ？ちゃんとしたのなんて買ってられませーん」

『いらないんなら二人で食べますけど…』

そう言って自分用にだけ一つ持ち出し制服のポケットに入れた。
帰りながら食べようと思って買ったのもあるしね。

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みんな一つずつチョコを取っていく。
一応人数より多めに買ってあるから大丈夫だと思うんだけど…

『(なんで、よりによって堂上班上司二人組は来ないのかな)』

まあ、義理だからそんな高価なものでもないし…
でも、一番お世話になってるしあった方が良いよね？

「お、チョコか。」

『(あ…、終わりのお知らせ……)』

玄田隊長が数分もしない内に残りのチョコを全て食べてしまった。

「いやー、ただで食いもん貰える日っていいもんだなー」(ｶﾞﾊﾊﾊ

『(まあ、分かってたことだし……また買いに行けばいい話)』

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休憩時間、私は気分転換に館内を歩いていた。

『(あれは…小牧教官……！)こ…、』

私は呼び掛けるのを止めた。

だって、綺麗な隊員…業務員が綺麗に包まれた箱を大事そうに持っていた。

「小牧くん」

そう呼んでいた。
同僚の人かな……。

バカみたいだ。

こんな入りたての私がベテランのその人に勝てる筈がない。

「あの…これ、」

微かに見た女性の顔はほんのり紅く染まっていた。

何だか見てはいけないような気がしてその場から逃げ出した。

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それから私はその事を忘れる様に仕事を熟した。

だが、終わりに近い頃ミスに気づいた。

『あ”……』
「どうしたの？」

『こ、小牧教官………(汗)一行抜かしてました(泣)』

「珍しいな、高宮がミスするなんてな。何かあったのか？」

『いえ、特には……。』

言えない……。あんな事………。

「堂上、俺は残るから帰ってもいいよ。」
「だが…」
「昨日は残業遅くまでやってたんだろ？少しは休んだ方がいい。」

「そうか、助かる。」

こうして隊員達はゾロゾロと帰っていき部屋には私達しか残っていなかった。