旦那様 (仮) ５０ ページ50
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翌日、私の部屋に裕貴を入れ、リビングの床に隣り合わせになって座る。
目の前においてある、温かい珈琲もいれたのはいいが飲む気にはなれない。
「 …裕貴くん 」
「 …なぁに 」
背中の後ろで伸ばした腕で体重を支えていた裕貴くんの手をとる。
それをぎゅっと握れば、裕貴くんは私を見つめ返してくる。
「 …結婚しよう、裕貴くん 」
私に手を握られた本人は、この言葉の意味を理解出来ていないのか目を丸くしていた。
驚くのも無理はない。
きっと裕貴くんは、私が「別れよう」って言うと思ってただろうから。
そして裕貴くんは、私のそんな言葉を遮るように優しく抱きしめてくれるんだ。
「 …なにそれ 」
「 …え？ 」
なにそれ、って何？
返ってきたのは私を突き放すような反発の言葉。
「 周りの言葉に負けて結婚できちゃうような仲だった…の？ 」
「 結婚せずにこれ以上裕貴くんに悪い言葉が投げられるなら、もうけじめを付けたいな 」
弱々しく揺れている裕貴くんの目を見つめ返せば、裕貴くんの瞳ははほんの一瞬だけ見開き、元の大きさに戻った。
…待って、待って。
私に間違いがあったなら今教えてよ。
だからそんな寂しそうな目で私を見ないで。
その光のない目には、私がどんな風に映っているの？
「 …やめよう？この話は無しにしたい。
…変に期待された中での結婚なんて俺嫌だ 」
俺、って裕貴くんが自分を呼ぶ時は裕貴くんの本音をぶつけられている証拠。
…やっぱりな、なんてどこかで言い訳してる。
言い訳しても、「結婚しよう」なんて言葉取り消せないのに。
「 …周りに悪く言われても、Aに泣きそうな顔のまま俺と結婚して欲しくない。
…だから、結婚はできない 」
「 …裕貴くん… 」
霞んだ消えた、私のきっと人生で最初で最後のプロポーズ。
裕貴くんは、またいつものように黙って私を抱きしめた。
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( 台詞くっさ！) ←
はい、第１章(？)完です。
夢主さんの情緒が安定しておりません。
ここからどうやってテンションを戻したら良いかも分かりません。←
第２章からも引き続きよろしくお願いします。
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琉李(プロフ) - 魅恋空さん» コメントありがとうございます！そう言っていただければ嬉しいです♪ (2017年4月12日 6時) (
レス) id: b336a701b4 (このIDを非表示/違反報告)
魅恋空(プロフ) - すっごく面白かったです！更新頑張ってください！ (2017年4月9日 18時) (レス) id: a975c21405 (このIDを非表示/違反報告)
琉李(プロフ) - 奏瑠さん» ありがとうございます!! コメントを励みに頑張ります♪ (2017年1月26日 19時) (レス) id: b336a701b4 (このIDを非表示/違反報告)
奏瑠(プロフ) - 更新頑張ってください！応援してます！ (2017年1月26日 17時) (レス) id: cb13910486 (このIDを非表示/違反報告)
琉李(プロフ) - 涙 ＊ 78さん» ありがとうございます！そう言っていただけると嬉しいです♪ (2017年1月9日 13時) (レス) id: b336a701b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：琉李 | 作成日時：2017年1月8日 19時
