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side 深澤


あ「照さん」


岩「Aおはよ。昨日はよく眠れた?」


あ「お陰様で」


俺から離れたところから聞こえる会話。彼女なりの気遣いだろう。


深「寝てないだろうに」


彼女へ向けていた体を背もたれに倒して、天井を仰ぐ。


いやでも耳に入る会話に少しモヤモヤする。なんでだろう。…寝不足だから?


あ「昨日はお世話になりましたし…」


昨日?なんかあったっけ。


引っかかるフレーズに顔を顰めていると


宮「昨日、照がAさんに電話したらしいよ」


深「え?」


予想だにしなかった相手から声をかけられて、思わず間抜けな声が出た。


舘さんは背もたれに寄っかかるように立つ。座る俺と背中合わせの状態。


宮「康二と目黒のダンス指導決まったあと、電話で色々やり取りしたみたいだから。まぁ、急に言われても困るし…ね」


肩にポンと触れられた手は直ぐに離れて、ブースへ消えていった。









照から夜にグループLINEに滝沢くんから伝言。と連絡が飛んできた。


明日のレコーディング合間のレッスンだけど。滝沢くんがAに見てもらえって
こーじほんま!?ってことはめめと俺のダンスを見てもらえるんか
めぐろAダンスできるんすか?
滝沢くんが期待してるって言ってたし、経験あるんじゃないかな


その時はあまり気にとめなかったけど、こっちに急に指示が飛ぶということは、彼女にも急に来ていたわけで。


あんなに必死に動画を見て詰め込むのも無理はない。


深「なるほどねぇ…」


ちらりと向こうを盗み見れば、甘いものに疎い男の俺でもわかる有名なチョコを手渡す彼女。


ちょっとソワソワしていたのはそういう事?


案の定、照はジャニーズきっての甘党だしめっちゃ喜んでるわあれ。てか、照がチョコ好きっていつ知ったの?


箱には薄ピンクの付箋が貼ってあって、なにか書いてある。


さすがに何書いてあるかまでは見えないけど、その昨日のことについてなんだろう。


次々と俺の知らないところで色んなことが進んでいて、複雑。なんでこんなことに?


俺の気持ちが情緒不安定過ぎて困る。


その心境を知ってか知らずか、阿部ちゃんと俺が目が合ってあざとスマイルを食らった。


深「?」


首を傾げた時には


阿「照ー?ちょっといい?」


"タイミングよく"阿部ちゃんが照に声をかけていた。


深「あいつ…」


舘さんといい、阿部ちゃんといい一体何なの。

。→←。


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設定タグ:深澤辰哉 , SnowMan , SixTONES   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:鈴木祐斗 | 作成日時:2020年11月13日 17時

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