ビターチョコデコレーション。 (ページ45)

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ジ「如月ちゃんバク転出来んの？すげー！」

田「えっお腹見えたよね！？細っ」

京「腹筋割れてそう」

ジ「俺と比べてみる？hehe笑」

…3人でこれだもんなぁ…盛り上がり方が高校生だわ

宮「ところで康二。隠し撮りは犯罪だよ」

向「だてさぁん…ごめんて」

撮りたくなる気持ちもわからなくもないよ。うん。

渡「ふっか、声出てるぞ。変態」

深「変態ではない」

いつの間にかエアドロで動画がSixTONESの方に飛ばされていて、そんな中彼女がどこからか帰ってきたようだった。

京「あ、Aちゃん！」

あ「どうも…」

比較的警戒心が薄いきょもには、まだ顔は笑顔で答えれてるみたい。

てかすっごい静かに入ってきたから、全然わからなかった…。

そんな空気をぶち壊したのが

ジ「バク転超かっこいいんだけど！」

佐「おや？」

爆弾発言じゃん。康二危ねぇぞ笑

あ「は…？」

ジェシーは驚いてる顔も可愛いねえなんて。口説き文句にしか聞こえないけど、そんな事はどうでも良くて。

ジェシーの隣にそっとしゃがんでスマホを覗く彼女。

急に距離感を詰めたAちゃんの行動に、周りも何よりジェシー本人が驚いた。

しゃがんでもジェシーの方が座高が高くて、あいつの顔を覗き込むように首をかたむけて、

あ「この動画誰から貰ったんですか？」

優しい声色で問う。

しれっとジェシーくん呼びまでこぎつけて彼女の質問に答えるあいつはやっぱり…

ジ「え、こーじ！」

お馬鹿ちゃんだ。

メンバーから康二に哀れみの目が向く。

向「ちょ」

慌てて立ち上がる康二は、もう言い逃れできないだろう。

あ「…こーじさん？」

やっぱり優しい声色だけど、目の奥が笑ってない。うん。盗撮までされて、SixTONESまで拡散されたら、普通は笑えないよね。

向「ごめんなさぁい！」

もう土下座する勢いで頭下げてるし笑

舘さんですら手で押えつつ笑ってるじゃん

あ「なんか色々疲れました」

その色々って大半SixTONESだよね。絶対含ませてるよねそれ。

田「許してやってよお」

お前だけは言うな。やめとけ。

心の中のツッコミが止まらない。

あ「はい？こーじさんには怒ってないんですよ別に」

え？

あ「…田中さんダルいです」

田「俺ぇ！？」

ふぅと息を吐くと何事も無かったかのように席に戻る彼女。みんな困惑する中

岩「…そろそろ練習再開するか」

その一言がこの1幕に終わりを告げた。