猫かぶり少女の憂鬱

おはよ ページ38

飲み物を買い終え自席へ戻る

あ「業くん、はい」

あっっっまそうなイチゴ煮オレを手渡す

さすがの甘党の私でも飲まないけど、よく隣でこれを飲んでいた気がして

杉「まっじか」

あ「うん？」

声のする方へ顔を向ければ。業くんと並んで座る杉野くんと渚くんは驚いていた

イチゴ煮オレについてだろうか…

業「ね？当てるって言ったでしょ」

おっと…？

茅「えー？なになにどうしたの」

と面白そうな匂いを嗅ぎつけたのか、カエデは渚くんに説明を求める眼差しを向ける

潮「業くんがAちゃんは俺の飲みたいもの当てて買ってくるって言っててさ」

杉「見事に当てたって訳よ！商品名聞かなかったのにさ」

ま「えっ、すごい！そういえば自販機の前でもサラッと選んでた」

あ「うん…隣でよく飲んでるし……」

Aちゃんよく見てる〜なんて盛り上がる班からそっと離れて、席に着く

業「俺のことよく見てるじゃん」

あ「いや、普通でしょ」

あれだけ飲んでれば誰でも覚えるって

しれっと向かい合って座る業くんはご満悦

あ「新幹線の中はからかえないから、せめてもの…ってやつ？」

業「俺Aちゃんに構ってもらわないと寂しくて死んじゃう」

あ「うさぎなの!?」

いや、こんな悪魔のような可愛さの欠けらも無いのがうさぎじゃない…飲んでるものは可愛いけど

マスクを下げて、ペットボトルの蓋を開けスポーツドリンクを飲む

業「あれ今日はいつもよりリップ濃い」

ヒュッ 喉の変なとこ入った！

あ「ゴホッ…ん"っ…」

業くんも十分見てるんじゃん…

あ「いや、見てるとこ細すぎでしょ!?」

業「そ？フツーじゃない？」

あ「んんん……」

そのまんま私の言葉を返すな








時間は穏やかに流れ、誰かに寄っかかって寝ていたことに気づく

あ「ん」

寝てたのに首が痛くない、誰

業「おはよ♡」

あ「はっ」

はっ…は？何故隣で寝てる??え？

目が覚めた。酔うとかその次元を超えた。頭の中が白い

茅「とつげーき！インタビュー!!」

杉「赤羽とどういう関係なんですか!?」

カエデと杉野くんの手元にはスマホ。撮られた!!!

あ「撮られてたなコレ…ねぇ業くんこれどういうこと!!!」

業「え???俺たちそういう仲でしょ？」

どういう仲だよ!?って突っ込もうとしたら

殺「え！先生初耳です！スキャンダル大好き!!」

あ「マッハで来るな！てか林先生やめて」

スーツにあの独特な唇のコスプレをした先生が飛んでくる

移動時間はあっという間に過ぎていった

私も反撃→←直感から逃げる

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