猫かぶり少女の憂鬱

さっきの返事 ページ13

どこからか白いハンカチを出して

殺せんせーはナイフと弾を拾う。

殺「でも、外で出してはダメですよ」

返される武器。

あ「先生こそ、普通にその格好は…え、バレなかったの…？」

殺「大丈夫です！先生、これで買い物行きますからね！」

肌色に変化した"黄色いタコ"は鼻をつけて、

ウィッグを被って"人風"になっていた。

…もっとも、背が高すぎるが…

あ「本当にツッコミが追いつかない…疲れる…」

手を頭に回して、私は頭を抱えてしまった。

どうしようもない時って頭を本当に抱えてしまうんだ。人間って…

業「で？なんの用なの"先生"」

殺「神楽さんが帰った後、業くん。私の財布を持ったまま走り去ったでしょ！！」

業「あ、バレた」

殺「すごく探したんですから！！」

業「なけなしの金だったから募金しといた」

ニュヤー！！！

超生物の悲鳴がこだましていた。




財布を握りしめた先生が、

殺「このご時世、危ないですからね。業くん神楽さんをしっかり送って帰ってくださいね」

あ「え、先生がそれ言う…？」

業「おけー。んじゃーね、先生」

お互い背を向けて帰路につくことにした。




あ「…渚くんは？」

業「先帰っといてって言っといた」

あ「そう…」

渚くん。ごめん。悪いことした…

業「割と顔に出やすいタイプだよねぇ」

あ「いつもは出さないよ…」

疲れてるし。

…そういえば何の話してたんだっけ

『俺は好きだよ。Aちゃんのこと。』

そう言った業くんを思い出してしまった。

あ「！」

思わず隣で歩く、業くんと距離をあける。

──告白まがいの事を言われたけど、あれは

"友達として"

言ったに違いない。そうだ。そう…

やり取りを思い出すうちに送られるのが気まずく感じてきた。

あ「ひとりで帰…」

食い気味に

業「殺せんせーに送れって言われたから。先生の言うことは聞かないと。ね？」

私が言うことは想定されていたことは確かだ。

あ「そういう時だけ真面目ぶらないで」

業「送られるんだから、もう少し可愛いこと言えないわけー？」

あ「言えない！」

うんざりした私が早歩きをしたところで

業くんは私の前に回り込んで、言い放った。

業「で。さっきの返事は？」

あ「きらい…」

業「即答かよ笑」

ははは！と笑いながらしれっと隣に並んで歩く。

業「あ。あとさぁ、ひとつ気になってたことあって」

あ「ん？」

業「なんで泣いてたの」

あ「！！」



この人は、きらいだ。

本心を→←好きって言って

• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★★★★★
• 全体運: ★★★☆☆

ラッキーアイテム

革ベルト

ラッキーカラー

あずきいろ

ラッキーナンバー

8

ラッキーアルファベット

X

ラッキー方角

西 - この方角に福があるはずです

おみくじ

おみくじ結果は「末凶」でした！

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す