君と【宮治】 (ページ5)

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治side

昼休み_。

嗄莎は早速、クラスの女子らに捕まっとった。

まだこっち来て話しかけてへん。

俺より早いとか、女子とか、角名とか許さんぞ。

話さないのはまだとして、目すらあっとらん。

ちゃんとみてくれへんのかな。

今日はたまたま部活ないし、嗄莎とでも帰ろうかな。

と、考えとったら、

『ひっさりぶり～』

待ちかねていた嗄莎が来てくれた。

「おん、久しぶりやな」

『でっかくなった？』

「そう見えるん？」

『見えるよ』

と、たわいもない話だけど、普段話せないとなると、こういうのもすごく嬉しく感じる。

「今日、帰れる？」

『うん、部活ないの？』

「おん、」

『そっか、じゃあ侑も呼ぼうか、1人じゃかわいそうでしょ？』

「せやな」

ほんとは2人で帰りたかった、なんて言えへんしな、侑に勘違いでもされたら困るやんか。