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no side
しばらく、二人で清水寺など回って、色々お菓子食べたり、
写真(角名は撮りたくないって言った)を撮ったりしていた。
すると、
「嗄莎と角名?」
気づいたのか治がきた。
「そうだけど、なに」
と、角が言うと、治は明らかに嫌そうに顔を変えた。
嫉妬かなと角名は思った。
と、息をつくと、
「嗄莎ちょっとええか?」
と嗄莎を呼び出した。
『別に、いいけど』
と、少しふくれっつらして、治に手を引っ張られながら、連れてこられた。
連れてこられたのは、寺の裏あたり。
人影は全くない。
『な、なんのようなの?』
「____嗄莎は、角名のこと好きなんか__?」
いきなり発せられた言葉は、これだった。
勘違いされて少し腹立った嗄莎が、
『ちがうよ』
と、イライラ口調で言った。
『別に、だれとどこでなにしようが、わたしの勝手じゃん、角名くんといて悪いことでもあるの?』
と、言うと、
「なんでわからんのや、」
『わかるわけないよ、治じゃないもん、』
「少しくらい男としてみてくれてもええやんか」
と、ポツリ呟くと、
嗄莎のほうに体を近づけ、
そのあと顔を近づけ、
触れただけのキスをした。
いきなりの出来事に嗄莎は、びっくりした。
『え?!え、え!?』
「好きやって言っとんのにまだみてくれへんのか」
と、また呟いた。
これは告白か?治の中では、恥ずかしながら、告白したつもりだった。
嗄莎が、はてなマークを浮かべていると、
「返事は、せんくてもええから」
と、治はいい、その場から立ち去った。
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作者名:k o k o | 作成日時:2020年10月29日 18時