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6話 ページ7

涼川先生って1年の担任だからあんまり関わったことないんだよね。
でも、ジョニー先生と同じくらい生徒想いの優しい先生なんだなって実感した。

『さて…………どうすればいいんだろ……』

この感情がなんなのか……。
自分で考えたいとか生意気な事を言っておきながら実際なんもわかってないしなぁ。

『瀬名さんかぁ』

小さい頃から私やまどかにとても優しくて本当の兄のような存在だった。
そんな頻繁に会えるわけじゃなかったけど私にとって素敵な思い出だ。
彼はお祖母ちゃんの弟子として毎日デザインの勉強していて、私もあんなに真剣になれる事を見付けたいって思ってアイドルになった。

『うーん…………思い出に浸れば何かわかると思ったんだけど』
まどか『瀬名さんの事で悩んでる?』
『!?』
まどか『あ、当たった!』

いきなり現れたまどかに驚いた。

『な、なんで!』
まどか『わかるよ、だって姉妹だもん。大空先輩が瀬名さんのプレミアムドレスを貰いに行くって聞いてモヤモヤしてるんだよね!』

やだ、なにこの子。
怖い。

『……う、うん』
まどか『悩む必要なんて無いよ!だってそれ恋だもん!お姉ちゃんは嫉妬してるんだよっ』
『…………………………ふぇ?』

恋?嫉妬?
そんな感情知らない。
けど、それが本当だったら今抱いてる感情がそれなんだ。

『そっか……これが恋なのか……』

不思議と心の中にストンと落ちた言葉を素直に受け止めた。
否定する理由が見当たらなかったからだ。
ずっと瀬名さんを見てきた。
こうしてアイドルをしてるのも自分がやりたかったってのもあるけど、もう1つの理由は瀬名さんに誉めてほしかったから。

まどか『お姉ちゃんは本当に可愛いね』
『そっかそっか』
まどか『大空先輩に言うの?』
『言わないかな、あかりちゃんにプレミアムドレスを着てステージで輝いて欲しいからさ』
まどか『お姉ちゃんらしいね』

その夜、あかりちゃんが部屋に転がり込んできてプレミアムドレスを貰ったとキラキラな笑顔で伝えてきた。

『おめでとう!良かったね!』
あかり『うん!でも男の人だなんてびっくりしたよ!私、女の人だと思ってたから』
『あれ?言ってなかったっけ?』
あかり『綺麗な人としか言ってないよ!でも、確かに綺麗な人だったけど』

ズキ

この胸が締め付けられる感覚はなんなんだろう。
これがまどかの言ってた嫉妬?
…………嫌な子になっちゃダメだ。
無くなれこんな感情。

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天の冠(プロフ) - ドラえ●ん(仮)さん» 有難うございます。なおしました (2015年6月30日 22時) (レス) id: 021b510eb6 (このIDを非表示/違反報告)
ドラえ●ん(仮) - 続けてコメントしてすいません。鈴川さんって『鈴』ではなく、涼しいの『涼』だと思います!更新、楽しみにしてます♪頑張ってください! (2015年6月29日 21時) (レス) id: cdc82cd8cd (このIDを非表示/違反報告)
ドラえ●ん(仮) - 凄く面白いです!瀬名さん格好いいです!続き楽しみにしてます♪更新、頑張って下さい!! (`・∀・)b (2015年6月26日 13時) (レス) id: cdc82cd8cd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:鳥熊 | 作成日時:2015年6月25日 22時

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