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それは、メロディーだけの歌詞のないもので。
真っ白な世界の中で、大きなシャツを羽織ったルイくんが1人佇んでいた。
その世界観はとてもルイくんの雰囲気と合っていて、よりルイの儚さが際立ってみえる。
目を閉じていたルイくんがゆっくりとその眼に世界を写す。
同時に、ゆっくりと体を動かし始めた。
繊細で、丁寧なその動きから、段々と激しさを増していく動き。
表情も無の状態から楽しげなものに、そして段々と悲しげに変化していった。
激しさを増すダンスと表情が合いすぎて、どんなコンセプトなのかも、ルイくんがどんなことを思って踊っているのかも知らないのに
胸が締め付けられた。
BK「すっげぇ……」
隣のベクが呟いたのに賛同することしかできなかった。
繊細な動きに戻したルイくんは、手だけを動かす。
何かに迷うようなその動きは、やがて宙を柔らかく掴んだ。
そのまま手を胸の前でぎゅっと抱きしめる。
表現が一際辛そうに、悲しげに歪められる。
TO「ぇ…」
タオが呟いたけど、誰もそれに反応できないくらい画面に見入っていた。
ルイくんの閉じた目から、まるで線を引くようにすっと涙が通った。
まるで水が流れるかのようなそれに、その綺麗さに、声を失った。
次に顔を上げたルイくんの表情は俺たちが知ってるふとした時に見る強いもので、まるで決意したかのようなその表情にさっきの涙の面影はカケラもなかった。
最後にEXOのロゴとFROM.RuIと出て映像は終わった。
シン、と静まり返るリビング。
なんだ、これ。
こんなの天才じゃんか。
SE「……かっこいいね」
TO「…っ、うん！！」
SE「ほんと、負けてらんないなぁ」
TO「タオたちだって負けてないよ！！
最強マンネ組になるんだから！！」
SE「タオはほんとそればっかだね〜」
マンネ2人がおちゃらけたように笑う中で、それぞれが違った表情をしていた。
”負けてられない”
ほんと、その通りだ。
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yuki(プロフ) - 始めまして。EXOなっちゃいました1はないんですか？ (2017年11月5日 11時) (
レス) id: 62e8510740 (このIDを非表示/違反報告)
pinkpanda(プロフ) - 読みながら感情移入してしまって泣いてしまいました。続き楽しみです！頑張ってください！ (2017年1月1日 13時) (レス) id: 5e202ad6fe (このIDを非表示/違反報告)
もこらいおん(プロフ) - こんばんは。この話とっても見入ってしまい、主人公の気持ちになり思わず泣いてしまいました。とってもいい話です！！ほんとに応援してます。頑張ってください！！！ (2016年12月17日 1時) (レス) id: e5e915468d (このIDを非表示/違反報告)
ミキ(プロフ) - はじめまして。コメント失礼します。読みながら泣いてしまいました。先の展開が凄く気になります。更新頑張ってください。楽しみに待ってます！ (2016年12月17日 0時) (レス) id: bbbf60b42a (このIDを非表示/違反報告)
彩香(プロフ) - 初めまして！この話を読んですぐお話の中に引き込まれました！続き待ってます！更新、頑張って下さい！！ (2016年12月14日 21時) (レス) id: b69e4f71c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あお | 作成日時：2015年5月28日 0時
