希望の光【暗殺教室】 (ページ43)

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浅野とわかれた後、
行くあてもなく商店街を歩き回る。

お店の人の繁盛する声

テレビから聞こえる音

花屋の花の香り

揚げ物屋の揚げたての湯気に触れる皮膚の感触

何もかもが懐かしかった。

「＿＿＿西園寺…！！」

後ろから大きな声で呼ばれる。

西園寺なんて中々居ない。

そして、何度も聞いた声。

それは＿＿＿杉野

でも、私は記憶をなくした振りをする

『？…何か御用でしょうか……？？』

特別な素材で作られた体操着を来ている彼は

まさしく、今から勝負をする

とでも。言いに来たようだ。

それか、【宣戦布告をしに】

杉野「もう。辞めろよ…
1人で何もかも抱えて行くなよ……

俺たちを助けてくれた恩は忘れねぇ。、だからさ、恩返しさせてくれよ。西園寺。」

『……？？』

杉野「お願いだ。
もう辞めてくれ。いいや、辞めろ。

記憶なんかなくさなくてもいいだろ……
記憶喪失になったふりなんてもういいぜ…」

『ある一人の人が言いました。
トップに居続けるには努力を重ね続けなければならない。』

杉野「…？……」

疑問符を浮かべた彼だが、
何かを察したのかすぐさま真顔へ戻る

『辛かったんだよね。毎日さ、
笑わなければ私じゃないって言われてさ。

なんで笑うんだろう。笑うって何？って
問いかけてたよ＿＿

偽りの自分を作るのめんどくさかったんだから

本当は口下手だし、1人の方が好きだし、
音楽は好きだけど聞く専門だし……

毎日作るの辛かったんだよね。
生きがいっていうの。。欲しかった。』

杉野「……ごめんな。辛い思いさせて。」

『ううん。もう、いいんだよ。』

杉野「ほんとに、すまん！！」

『…………』

いつもなら学校のチャイムがなるまで
話しているのに、今回は

会話が止まる

自然と口が止まる