白鳥沢学園のマネ 4 【ハイキュー！】【白鳥沢学園】 (ページ46)

今日:6 hit、昨日:3 hit、合計:68,661 hit

46 ページ46

捨てられることの恐怖

努力が報われないことへの絶望

プレッシャーが期待に変わる瞬間

私はまた夢を見る

___私はまだ必要とされているんだ

なんて脳裏へとよぎるのである。

久しぶりに家に帰ってきて早々

終業式も近づいて来たこの頃に、
卒業まじかということを改めて感じる。

あと、3ヶ月で卒業か。。

長いようで早かったな〜

終業式を終えた後に私は兵庫へと向かう。
稲荷崎高校の助っ人として来て欲しいと従兄弟から言われたのだ。行かない理由が何処にもない。

まぁ、家族総出で出かけるからある意味
家族旅行にもなるかもな

まぁ、しばらくマネージャー業はしないと思っていたのに
また手が荒れてしまうな。まぁ、傷の証は勲章の印ってな。

「A〜、早く荷造りしなさいよー」

『はーい』

お母さんに急かされ私はキャスターの中へと洋服や応急処置のケースを入れる。何が必要かな。

『あのね、ひーちゃんに会ってきたよ』

「ひーちゃんって！火焼!?」

お母さんとひーちゃんは同級生なのである。ひーちゃんがバレーをしていた時期を1番知っているのがお母さんなのである。密かにファンだったらしい。でも、バレーのことは詳しくは知らないって理由でひーちゃんが卒部した後は、目で追いかけることを止めたみたいだ。

「で、どうだった！？」

『変わってなかった。良く笑っていたよ』

「そう」

私が心臓を停止させたあの時期から、お母さんはあまり笑わなくなった。でも、今のお母さんはとても幸せそうな笑みを浮かべている。同級生って誇らしいよね。頼りになるよね。その気持ちとても分かるよ。やっぱりとても似た者同士だよね。

『お母さんー！何がいるっけ！』

「もー！自分のことは自分でしなさいよね！」

『してるわ！何があるか聞いただけじゃん！』

「もー！仕方がない子ね！」

お母さん。私は別名”牛”と呼んでいる。もー！というのが口癖なのであるから牛と名ずけた。お母さんにバレたら殺されてしまうわ。

「信介の好きなお菓子持っていったら？」

『今、食べるのかなー、分かんないわー』

「あら。それを察するのもマネージャーの仕事よ」

『白鳥沢のプレイヤーしか知らんわ』

好きなタオルの素材や厚みも、スポドリも濃さもメーカーも変えてきた。それを違う高校でもしたら自分も体調崩してしまうわ。

まぁ、変なプライドがあるのが嫌なんだけどな。