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12月10日
月曜日
全日本ユース合宿や
鷲匠監督が主催の擬似ユース合宿を終えた私の体は
疲れきっていた。
『はぁ。』
学校に着くなり私のテンションはだだ下がり。昨日は家に着くなり大変な目にあった。今までの疲れがどっとでたのか熱を出して寝込んでしまった。でも次の日になると、完全復帰。私の体強すぎん??
瀬見「おぉー、ひめじゃねぇか!
久しぶりだな!」
『せみせみー、おつかれーー、そしておはよー』
おう、おはよう。
久しぶりに見れた馴染みのある顔。近くで存在を確認するのも久しぶりだし声も瀬見の癖も目の当たりにするのも久しぶりで、歓喜が余った。お陰様で泣きそうである。
瀬見「で、どうだったよ?」
『クセ強いし、みんな反抗期なのか知らないけど、言っても聞いてくれないし、オーバワークはしすぎるし、みんな、個性が爆発し過ぎなんだよな。。全く』
ほんとに言うこと聞いてくれなかった。
夜の10時まで練習している子もいるし、ご飯だって好き嫌いする子もいる。更には夜中に外に出ようとしていた子もいた。白鳥沢の子達はここまで酷くなかったぞ。
瀬見「おうおう、お疲れさん」
『そう言えば、あの子は??
あのバレー大好きうずうず少年君は』
瀬見「素直に烏野の10番って言えw」
『間違ったことは言ってはない』
天童「相変わらずモンスターだったよ」
『おーーー!覚!!』
久しぶりの再開に大きな声を出せば天童も”久しぶりー!”といって後ろから私の首を回してきた。おいおい、私の首を締める気か。
『で、モンスターだった?っていうと?』
天童「予想外、規格外、変人。
何よりあの勢いが凄いね。」
変人の言葉に突っかかった。
いやいや、あんたも人のこと言えないだろうが。
まぁ、貴方に最大限のチカラはその”目”にあるんだよ。
目も良くて観察力もある、そしてその推測力。
すごいねぇ。
『へぇー。』
天童「あ、興味無いって返事」
『ちがいますぅ』
人が何かに期待した瞳や
感動や達成感に満ちた顔を
私は永遠には見ていられない。
____羨ましく思えちゃうから。。
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甘党 - まだ、続いて欲しいなぁ,,, (2021年10月15日 22時) (レス) id: 577366e2a2 (このIDを非表示/違反報告)
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