白鳥沢学園のマネ 4 【ハイキュー！】【白鳥沢学園】 (ページ34)

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瀬見「アイツほんとにすげえな」

お昼休み

弁当の蓋を開けながら瀬見は本日欠席である姫崎について
話をしていた。

山形「今日だっけか」

大平「だからみんな静かなんだね。」

褒められに行く五色の姿も、
姫崎へ会いに来る白布も
自称信者達も会いに来なかった。

天童「今日も元気ないねぇー、若利くーん」

牛島「……なんだ。」

瀬見「姫崎から黙っていてって言われたんだけどよ。
アイツ、寂しい時全員での集合写真眺めてるらしいぜ」

天童「え、かわいいとこあんじゃん！」

大平「あの子も結構な寂しがり屋だよ」

”獅音、お願い。絶対に勝って”

あの言葉を今でも忘れない。白鳥沢が初戦で闘った際に
姫崎は何かに追い込まれている表情をしていた。

あの子は何を恐れていたのか。
まったく分からなかった。

でも、今では分かる。

(1人に戻るのが辛かったんだよな。)

__あの子は優しい子だから

辛かった過去は消えない。
過去は変えられない。勲章も栄誉も。生きがいも

今のあの子は笑えているだろうか。

「元気かな〜？」

彼女が東京へ向かって

1日目にして男バレのメンバーは静けさを知った。

Boo〜〜

すると一人のスマホにバイブ音が鳴った。

天童「アレ？サイレントにしてなかったけ？」

天童はマナーモードにしていたはずのスマホがなっていないことに気づくがそれよりも通知に気になった。

天童「ブヒャヒャヒャ！！」

瀬見「相変わらず笑い方汚ぇな」

特徴的な笑い方をしている天童に引きながらも
瀬見は天童にどういう内容か問いかけた。

天童「みてみてww ひめちゃん。
宮侑に土下座させてんだけどwww」

1枚の写真には
本当にあの宮侑に土下座させられている姫崎がいた。
心做しか素晴らしい笑顔をしている。

山形「やっぱ、アイツは何かしでかすよな〜」

大平「元気そうだよね。」

白鳥沢のマネージャーは
ある意味すごい。

「「「「「！」」」」」

そして、画像の次に送られてきたメッセージに
みんな頬が緩むことになった。

__親愛なるメンバーへ

_ 今日も一日一緒に頑張ろうね!

姫崎が毎日選手達に声をかけていた言葉である。
情が出る言葉だ。