検索窓
今日:5 hit、昨日:4 hit、合計:68,561 hit

18 ページ18

『来てくれたのね。信ちゃん』



正門前見慣れない制服が見える。

でも、懐かしい面影なはずなのに

後ろのシルエットで分かるのは何でかな




「おつかれさん。A」



独特のなまり。
何故か聞いてて心地がよかった。



『連絡してくれれば良かったのに』

「いや、驚かせたくなってなぁ」




『ふふ、驚いたよ』

白髪なんて中々居ないもの




家まで送ると言って彼は私の荷物を持ってくれた






「そうか、それなら良かった」







目を閉じ口角を上げて幸せそうに微笑む彼は



儚く綺麗だった。






『_重くない?』

「大丈夫やで、慣れてるし」



少し大きめの紙袋に入ってるのは
先程主役だったドレス達



『_成長したなぁ。』



背丈も骨格も見た目も、少し低くなった声も



そして、
小さい時は今までよりもなかった喉仏


男の子から青年に変わってるのを
意識させられる。



「そりゃ成長しとるわw。もう10年以上ぐらい前のことやし」



10年も経ってれば誰もが成長してるか




「家、変わってないんか?」

『そう。変わってないよ』




「わかった。」



久しぶりに来るはずの彼は
どうやら道のりは覚えているらしく
スムーズに私の隣を歩く



1歩の歩幅も違うはずなのに__







彼の背丈は変わっても

心からの優しさは変わってなかった。







彼が遠くの存在に見えたモノは
案外近くに居たのかもしれない。







「あ、そうや。12月にバレーの時期ユースのやつ行くんやろ??」

『そうよ、確か稲荷崎も行く予定よね?』




「後輩が世話になるわぁ、よろしくな」

『あ、そっか!後輩か!』


2年生 宮侑


そうだ、稲荷崎だったか、




「忘れとっかんかw、まぁ、何かあったら連絡してきーな」

『あ、スマホ変わった』



機種変してから連絡先がいくつも消え
彼のも消えてしまった



「やけんかw」



連絡しても既読がつかなかったのか、





なんて、自己解決している彼は
やはり私の知ってる彼だった

19→←17



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (77 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
394人がお気に入り
設定タグ:ハイキュー! , 白鳥沢学園   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

甘党 - まだ、続いて欲しいなぁ,,, (2021年10月15日 22時) (レス) id: 577366e2a2 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:夜桜 x他2人 | 作者ホームページ:http tui1  
作成日時:2021年3月11日 15時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。