シロツメクサ (ページ1)

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Aside

先生｢お、ちょうど良かった。
桜木、これ化学室まで運んどいてくれるか。｣

『え、私化学選択じゃないんですけど、』

先生｢んじゃ頼むぞー。｣

あの先生人の話聞かないなー...

...って、この量はか弱い女子に
持たせる量じゃないでしょ...

『ん～...前が見えない...』

化学室は建築コースの方の校舎にあるため、
進学コースの校舎とは少し離れてる。
だからいっぺんに運ぼうとしたんだけど
割と量があった...

？｢危ない！｣

『え？あ...』

前が見えてなくて、階段を踏み外した。

ﾄﾞｻｯ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

『いた...くない？』

？｢いてて...｣

『あ！え、あ、ごめんなさい！』

？｢いや...君が軽くて助かったよ。
君確か、進学で有名な桜木さんでしょ？
僕、建築の福田佑亮！同じ1年だよ！｣

笑顔がキラキラしてる...
太陽みたいな子だな...

ユースケ｢これ、どこに運ぶの？｣

『え？あ、大丈夫だよ！』

ユースケ｢大丈夫じゃないでしょ！
先生も女の子にこんなに持たせるなんて
意地悪だよね～。｣

『うん...』

ユースケ｢ほら行こ！どこ？｣

『あ、えっと、化学室...』

ユースケ｢さっきから“あ、え、”とかしか
言ってないよ～。笑｣

『あ、え？ごめん...』

ユースケ｢ほらまた！笑桜木さんて面白いね！｣

やっぱり、笑顔がかわいい。
カイくんとはまた別のかっこいい王子様みたい。

ユースケ｢...よいしょっと。ここでいい？｣

『うん。ありがとう。』

ユースケ｢いーえ！また何かあったら言ってね！｣

下心なく私に近づいてくれる男の子、
福田くんが初めてだな...