3人の二年生 (ページ4)

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相澤先生に言われた時間にグラウドに行けば、一年生が個性把握テストを行っていた。

真冬「お〜、やってるねぇ」

彼方「今年の一年生は、皆個性的だね。…目が痛い」

真冬「あははっ！確かにカラフルだね〜。ピンクに黄色に赤に…うっわ、あの子腕何本あるの？？てか、デカくね？？」

彼方「…本当だ。紅白頭の子もいるし…」

貴方『確か彼、紅白頭くんはエンデヴァーの息子だった気がする。名前は…』

相澤「轟焦凍だ」

貴方『あぁ、そうだった…え？』

真冬「相澤先生！久しぶりー！！」

彼方「…まふ」

相澤「何してんだお前ら。個性把握テストはもう終わったぞ。」

…いつから後ろにいたんだろう

貴方『今年の一年生はどうでした？』

相澤「…まあまあだな」

真冬「じゃあ、除籍処分いないの？」

彼方「そうらしいね」

相澤「いいから早く来い。一年を待たせてんだ」

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相澤「お前ら、待たせたな」

相澤先生がそう言えば全員が注目する。

飯田「先生！そちらに居る三人は？」

生徒の1人がそう聞くと皆は不思議そうに僕たちを見る。

真冬「初めまして！二年の相川真冬でーす！」

相澤「おい相川、なに勝手に自己紹介してる」

真冬「えー、別にいいじゃないですか。どうせ後でするんですから」

…あーあ、相澤先生呆れてるよ。

相澤「はぁ、もう良い。一ノ瀬と七罪も自己紹介してくれ」

彼方「えっと…どうも、二年の一ノ瀬彼方です」

貴方『同じく二年の七罪Aです。個性把握テストおつかれ様』

僕たちも自己紹介すると、色々な反応をしていた。そんな中、1人の生徒が「あの…」と、小さく手を挙げていた。

相澤「何だ、緑谷」

緑谷「なぜここに先輩方が…？それに、三人だけの様ですが、他の方は？」

おずおずと手を挙げた子は緑谷というらしい。ソフトボール投げ以外では目立った記録を出していなかった。個性を上手く扱えていないみたいだ。…まるで、つい最近個性が発現した子供みたいに。

真冬「僕たちは相澤先生に呼ばれて、君たちの様子を見ていたんです」

彼方「…俺たち以外の二年は去年の個性把握テストで皆除籍処分されたよ。相澤先生に、ね」

貴方『今年は、1人も除籍処分された生徒は居ないようだけど、最後のソフトボール投げで緑谷くんが違う結果を出していたら、除籍は免れなかっただろうね。おめでとう』

僕たち…特に彼方と僕の話を聞いて顔が青ざめる生徒たち。