Testing:7.5 ページ42
イヴァンはニコニコしながら楽しそうに見ている。
「あ？何とか言えよ、ほら」
いやもう、こいつ立派に海賊できるだろ。
「…悪いが、その要求は無理だな」
俺もなるべく平静を保つようにして対応する。
笑そうではあるが。
「はっ、アタマ堅いねぇお役人さん。あたしを養ってくれるんだろ？」
「！」
俺に一歩ずつ近づくA。
「なあ。あたしにお金も何も奪われて逃げられるかもしれないんだぞ？それでも、良いのか？」
こいつの適応能力に拍手したい。
「…おま、ごほんっ、君になら、奪われても構わない。
なぜなら既にもう俺の心を盗んだからな…！！」
「くっ…」
咄嗟に後ろを向くA。
手で顔を覆うイヴァン。
「(ああもうお前ら！！！笑うんじゃねえ！！！)」
仕方ない、これは早く終わらせたい。
「…お前が誰であろうと、
俺はお前に相応しい男になる」
Aの頬に手を添えてそう言った。
ふっ、紳士として完璧な振る舞いだな！
そう確信した瞬間…
「っ！？」
壁に追い込まれ、首のすぐ隣に短剣がみえた。
「俺の、剣…！？」
腰を確認すると、見事に無くなっている。
「お言葉ありがとう。
言っておくけど私…今は女海賊だから。
油断は禁物だからね？」
にや、と笑うA。
「хорошо!!!!!!」
ガタッ、と席から立ってスタンディングオベーションするイヴァン。
「アーサー君はイマイチだったけど、Aちゃんは流石だね！僕が認めただけあるよ」
「えへへ」
「い、イマイチだと！？」
「でも…」
イヴァンは目をそらす。
「あんなに女の子を照れさせるような言葉、
僕には言えないかな」
照れ、させる？
「その顔…自覚ないの？」
Aまでもが不審な顔で俺を見る。
「だってお前、照れたそぶりなんてさっきは…」
「もう。ナイフ壁に突き刺したのは何だと思ってるのかな？」
「え？」
「君の言葉に感激しながらも、それを表さずにAちゃんは''女海賊である自分''を演じきった。そうでしょう？」
Aはそっぽを向きながら頷く。
「〜っ」
とてつもなくこいつが愛おしくなって、抱きしめようとした。
が。
「まだダメだよ〜」
ひょい、とイヴァンに動かされ俺は危うく転びかけた。
「Aちゃんの頑張りがあったからギリギリ合格させてあげるけど。
次の試験はそうはいかないよ？」
ね？とAの肩に手を乗せながら後ろを振り向くイヴァン。
パッ、とライトがあたり、
そこには、
「HA!!!!!待たせたね、アーサー！」
1番面倒臭いやつがきた。
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とと(プロフ) - アルマダさん» わわ、ありがとうございます！ミスも多いでしょうに…！お恥ずかしい。笑 一旦お休みを頂きますが、また復活したらその時はリクエストでも気軽にしてやってください^^ きっと凄く喜びますので… (2017年5月5日 19時) (
レス) id: c40f552dcf (このIDを非表示/違反報告)
アルマダ - もう５回ほど読み返してしまいました笑それくらいとてもいい作品で…！これからも作品作り頑張って下さい。陰ながら応援させていただきます。 (2017年5月5日 18時) (レス) id: d15fe667b8 (このIDを非表示/違反報告)
とと(プロフ) - MGilbertさん» 見てくださってありがとうございます〜！ 少しでも彼らの優しさを出せたらいいなと思ったので…笑 (2017年2月2日 10時) (レス) id: c40f552dcf (このIDを非表示/違反報告)
MGilbert(プロフ) - 最っ高やわ〜結婚の仕方が皆らしくて和んだ（笑） (2017年2月1日 6時) (レス) id: 5060b92478 (このIDを非表示/違反報告)
とと(プロフ) - はとのしっぽさん» レス遅くなってしまいすみません…！応援とてもありがたいです、頑張ります(´；ω；｀) この作品も見てくださって本当に有難うございました！ (2017年1月27日 7時) (レス) id: c40f552dcf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とと | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/list/hometotop/
作成日時：2016年6月13日 5時
