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「ちーっす、キクさん」
赤い衣を身に纏った、顔立ちのいい少年が森の中に店を構えていた。
「''何でも屋''…？」
私は思わずその店の看板を口に出す。
「はい。何でもするっすよ」
すると、キクさんは「こちら、香くんです」と青年を紹介した。
「ども。キクさんの友達の養子的なのやってます」
香くんと名乗るその少年は流暢に英語を話す。
「亜細亜に住んでいる私の長年の友人の養子の子なんです。…仲はあまり、ですが。
しかし香くん、英国に留学していると聞いていたのですが本当だったようですね」
なるほど。だから英語がそれなりに上手いのか。
「それにしても何故こんな所に1人で？危ないでしょう」
香くんは頷くと、
「先生がここにまで店舗伸ばしたいって。マジありえない的な」
「店舗…？」
「その、友人というのが亜細亜の中でも指折りの金持ちで…。店をいくつも構えているのですが、英国だけでなく他の国にも店舗を伸ばしたりして世界規模なんですよ」
それにしても、その世界規模の店が''何でも屋''とはいかがなものか。
「せっかくだし、お茶でも飲んで行きませんか的な」
「お！いいねえ〜お兄さんそういうサービス好きだよ」
「そこのお嬢さんはどれが良いですか？」
「無視！？」
香くんが出した瓶を見ると、亜細亜から持ってきたであろうものや英国でも貴重な茶葉までが詰まっている。
「あ！ありがとう…この、トロピカル・パラダイスってもらってもいいかな？」
茶葉の中にハイビスカスが散らばっていて、
香りもいい。
「目の付け所が違いますね、お嬢さん。この茶葉、ここで作ったんすよ」
だから名前がトロピカル・パラダイス。
と、香くんは説明した。
「いや、ここ英国内だよ？トロピカルでもないしパラダイスでもないでしょ…」
「まあまあ。 香くん、いつもは何処で寝ていらっしゃるんですか？」
キクさんは茶葉を頼みながら尋ねた。
「木の上」
香くんがすぐそばの高い木を指差した。
「すっかり慣れていらっしゃいますね…」
「てか皆さん見たところ、何か探してる感じっすか」
「ああ、何か役立つものがないかと…」
香くんはじゃあ、と呟くと、
「案内ついでに協力してもいいですよ。
一応何でも屋…的な？」
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とと(プロフ) - アルマダさん» わわ、ありがとうございます！ミスも多いでしょうに…！お恥ずかしい。笑 一旦お休みを頂きますが、また復活したらその時はリクエストでも気軽にしてやってください^^ きっと凄く喜びますので… (2017年5月5日 19時) (
レス) id: c40f552dcf (このIDを非表示/違反報告)
アルマダ - もう５回ほど読み返してしまいました笑それくらいとてもいい作品で…！これからも作品作り頑張って下さい。陰ながら応援させていただきます。 (2017年5月5日 18時) (レス) id: d15fe667b8 (このIDを非表示/違反報告)
とと(プロフ) - MGilbertさん» 見てくださってありがとうございます〜！ 少しでも彼らの優しさを出せたらいいなと思ったので…笑 (2017年2月2日 10時) (レス) id: c40f552dcf (このIDを非表示/違反報告)
MGilbert(プロフ) - 最っ高やわ〜結婚の仕方が皆らしくて和んだ（笑） (2017年2月1日 6時) (レス) id: 5060b92478 (このIDを非表示/違反報告)
とと(プロフ) - はとのしっぽさん» レス遅くなってしまいすみません…！応援とてもありがたいです、頑張ります(´；ω；｀) この作品も見てくださって本当に有難うございました！ (2017年1月27日 7時) (レス) id: c40f552dcf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とと | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/list/hometotop/
作成日時：2016年6月13日 5時
