Alchemist.47 ページ49
Aside
そしてすぐ荷物を置いてある本をパラりと捲った。
消太さんは教師の仕事からまだ帰っていなく私一人だ。
A「これが…ワショク……」
そう、この本は和食料理本。
ショッピングモールで買った物の1つだ。
この本を買った理由は、消太さんのある言葉から始まる。
ある日の朝寝ぼけた消太さんが「味噌汁が飲みたくなるな」と言ったのを聞いた時。
ミソシルってなんだと思った。
その疑問を解消すべく私はその日の朝にミソシルの正体を人使に聞いたのだった。
そう(2回目)、私は消太さんにそのミソシルとやらを召し上がって貰いたかったのだ。
いつもくたびれて帰ってくる消太さんに出来る事はせいぜいこのくらいだろう。
私はミソシルのレシピのページを開き「頑張って作るぞー！」と意気込んで作り始めた。
相澤「お前……和食料理作れたのか」
A「ホントに作れてます？」
目を丸くする消太さんに私はすかさずツッコむ。
私達の目線の先には白米、味噌汁、ぐちゃぐちゃの卵焼き、ほうれん草のおひたしだった。
私は全て、食べるのも作るのも初めてな為なにが正解でなにが不正解か分からないのだ。
最初に料理を振舞った時のようにソワソワとしながら消太さんの顔色を伺った。
相澤「…流石だな
初めて作ったにしちゃ上出来だ
うまい」
A「ホントですか！？
良かったぁ」
ほっと一息つく。
消太さんは久しぶりに味噌汁飲んだと少し嬉しそうにしているのを見て、改めて作ってよかったと思った。
相澤「こんなに料理がうまいんじゃいい嫁さんになるな」
A「嬉しいですけど私独身主義なので」
相澤「お前な…」
澄ました顔でそういう私に消太さんは呆れたようにため息をつく。
相澤「結婚はしたほうがいいよ」
A「そっくりそのままお返しします」
相澤「俺はいいんだよ」
A「これが矛盾」
すると消太さんは何か思い出したような表情をする。
相澤「俺は結婚せずとも、もう子供が出来たしな」
あぁ……そういえば。
私って消太さんの養子か
A「確かに。
でも消太さんって父親っていうかお兄さんって感じですけどね…」
相澤「そうか？」
それからも食事をしながら仲良く会話を楽しんだのであった。
To be continued…→←Alchemist.46
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清緑(プロフ) - つぐみさん» ご愛読下さりありがとうございます！そう言っていただけて凄く嬉しいです✨欲張りな設定で書かせてもらっているので批判が来ないものかと思っていましたが、そのお言葉にホッとしました。 (9月20日 20時) (
レス) id: 7776606820 (このIDを非表示/違反報告)
つぐみ(プロフ) - ヒロアカもハガレンも好きなので読み始めました！読んだのはまだ序盤のみですが夢主も可愛くて面白いですし、最推しの相澤さんが最初からお話に関わっているのが個人的に凄く嬉しかったです。 (9月17日 14時) (レス) @page12 id: b201dc98c8 (このIDを非表示/違反報告)
清緑(プロフ) - 悠羽さん» ご愛読下さりありがとうございます！質問の件に関しましては私のミスです()下書きでの主人公の名前を凜々奈という名前にしてあるのでそのままになってしまってました…ご指摘ありがとうございます、見落としてたので本当に助かりました…！ (8月25日 10時) (レス) id: 7776606820 (このIDを非表示/違反報告)
悠羽 - とても面白いです。ハガレン×ヒロアカはなかなかないのであの質問なのですが 主人公の日本での名前が凛々菜なのか(名前)での名前なのか定まっておられないのようなので名前がコロコロ変わって気になってしまい... (8月24日 14時) (レス) @page39 id: 1c3272f205 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：清緑 | 作成日時：2023年8月11日 23時
