隠さず１３ ページ13
「ねー黒尾」
「黒尾クーン、呼んでるよー」
「......であのさ」
「しんどい」
名前を呼んだだけなのに一人でボケ始めた黒尾を冷たく一蹴する。彼の声に釣られて隣のクラスから黒戸くんが来たので、バイバイの一言で追い返した。申し訳ない。
「なんで夜久は告白してくれないんだろう」
「そういうボケは結構ですよ？」
「んやー、結構マジで」
「それはそれでどうかと」
最近思う。夜久、そろそろ告白してきてくれてもよくない？ と。毎度のごとく、口から飛び出した告白を誤魔化されるせいで、いつまでも進展がないのだ。しかし、彼がそろそろ私の気持ちに気がついてもおかしくない。
「お前に魅力が無いんじゃね？」
「まさか、それはない！」
「言い切れちゃうのソンケー」
両片想いで、間違いはないはずだ。......でももし、違ったら。あの照れた表情を、他の女子にも見せているとしたら。嫉妬とよく似た感情が、突如心を襲った。
「あー......見た目とかじゃねーの？」
「見た目って......」
特別カワイイかと問われれば自信がないが、それなりに努力はしているつもりだ。スキンケアは毎日怠らず、セミロングの髪は丁寧に巻いて......。
「あ、それそれ。セミロング」
「髪の毛ってこと？」
「見た目っつーか、髪型の好みだな。あいつ、ショート派だから」
「へー、マジか、そうなんだ......」
いくら夜久の好みと言っても、伸ばしていた髪をバッサリ切る勇気はなかなか出ない。頭を悩ませながら机に視線を落とすと、その隙間に黒尾の端正な顔が入り込んできた。声を出せば唇が触れそうな距離で、反射的に椅子ごと後ろに下がった。
「なっ......なに？」
「いやあ、俺の好みはロングなんで？ そのまま伸ばしといてくれたら狙おうかなーと」
「......イジってる？」
「うん、とてもイジってる。というか煽ってる」
「最悪」
その日の放課後、肩より下の髪の毛に別れを告げた。
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イルカ(プロフ) - ナノハナさん» しばらく黒尾カッコ良し男ターンです笑。黒尾のいいところフルで出せますように……！ (4月18日 19時) (
レス) id: 627e4a2f4a (このIDを非表示/違反報告)
ナノハナ - 更新待ってましたぁ！！黒尾、お前は本当にいい奴だよ（涙）更新ありがとうございます！！ (4月15日 21時) (レス) @page25 id: 137f80559f (このIDを非表示/違反報告)
イルカ(プロフ) - ナノハナさん» やっくんはカッケェです(真顔)追っかけありがとうございます、こちらも嬉しいです笑！ (4月13日 12時) (レス) id: 627e4a2f4a (このIDを非表示/違反報告)
ナノハナ - 更新、ありがとうございます！！！！本当に嬉しいです！！あぁ、やっくんカッケェ… (4月6日 21時) (レス) @page23 id: 137f80559f (このIDを非表示/違反報告)
イルカ(プロフ) - まあさん» こちらこそ……多すぎる好きの受け止めありがとうございます (3月22日 15時) (レス) id: 627e4a2f4a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イルカ | 作成日時：2024年2月19日 21時
