隠さず12 ページ12
「てことでデートしてきましたああああ」
「そーですか」
「マジあの発言は天才すぎる」
次の日、早速黒尾に自慢した。ウザそうな顔をしながらも聞いてくれる黒尾サン、優しいです。
ドキドキしてたらデート。つまり、夜久が私に少なからずドキドキしてくれたということだ。私が触れたあの心臓の動きが、それを裏付けている。
「まー、それ言われたら俺も惚れる」
「ちょっと、やめてよ。夜久は私の......」
「やべっ、Aうしろ」
「ん?」
夜久は私の未来の旦那サン。
なんて少し調子に乗ってみようかなと紡いだ言葉が、黒尾の焦ったような声で切られた。言いかけたことだけが残って、途端に羞恥心に侵される。
しかし、そんな些細なことに動揺してる暇なんてなかった。
「俺はAのなんだって?」
「ゲッ、夜久」
「おいゲッてなんだよ」
背後からぴょこっと顔を出した夜久は、不満そうに唇を尖らせた。悪口かよ? なんて訊いてくるもんだから、思わず息が詰まる。動揺した沈黙に彼の傷つきが垣間見えて、慌てて熱に満ちた顔を横に振った。
「夜久は、私の......」
「お前の......?」
私の赤い頬を見てか、夜久の瞳が期待を乞うように変化した。ここでもし、正直に告げたら。そんな考えが頭をよぎる。
「未来のダン......ダン、暖」
「ん?」
「暖かそうだから。小動物的な」
「......」
「痛っ! 痛いよ夜久クン!」
言えませんでした。
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イルカ(プロフ) - ナノハナさん» しばらく黒尾カッコ良し男ターンです笑。黒尾のいいところフルで出せますように……! (4月18日 19時) (レス) id: 627e4a2f4a (このIDを非表示/違反報告)
ナノハナ - 更新待ってましたぁ!!黒尾、お前は本当にいい奴だよ(涙)更新ありがとうございます!! (4月15日 21時) (レス) @page25 id: 137f80559f (このIDを非表示/違反報告)
イルカ(プロフ) - ナノハナさん» やっくんはカッケェです(真顔)追っかけありがとうございます、こちらも嬉しいです笑! (4月13日 12時) (レス) id: 627e4a2f4a (このIDを非表示/違反報告)
ナノハナ - 更新、ありがとうございます!!!!本当に嬉しいです!!あぁ、やっくんカッケェ… (4月6日 21時) (レス) @page23 id: 137f80559f (このIDを非表示/違反報告)
イルカ(プロフ) - まあさん» こちらこそ……多すぎる好きの受け止めありがとうございます (3月22日 15時) (レス) id: 627e4a2f4a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:イルカ | 作成日時:2024年2月19日 21時