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「椎名サーン? し、ご、と」



「やあ太一くん今日も元気にお仕事お疲れさま」



「仕事しろー」



「敬語を使ええいぎゃあ」










必死でテーブルのしがみつき、パソコンの前で待機する。昨日言っていた予告なし配信がなかなか始まらないのだ。



店長には「今日やるかなんて分からないんだから」と言われたが......やるんすよ。マジで。本人から聞いたんですよ。



って言いたいんだけどなあ!!










「また俺ん家で見ていいから」



「違うよ太一くん。今、本気で彼を待つことに意味があるんだ」



「何キャラ?」









昨日、KODZUKENに会ったあとから、このために準備をしていたのだ。



テキトウなカフェで朝食を食べ、仕事時間まで全部睡眠(太一を踏んづけて)。



仕事も急いで片付け、珍しくタクシーを使って帰宅し、また睡眠(タクシー代は太一くんより)。



そして深夜12時よりパソコンと向き合う(2時ごろから太一を呼びつけて)。









「そして今日も! ここまで待ったんだ! 諦めてたまるかァ!」



「お前のKODZUKENが関わると情緒不安定になる病気どうにかならねえ?」










周りのお客さんも、私の形相に笑っている。太一は仕事をしろと言うが、ここはそういう店なのである。店員も自由。それがコンセプト。



逆にそうじゃなきゃ詰んでたけども。










「椎名さーん、一瞬! 一瞬だけこっち手伝えるー?」



「えっ、一瞬ですよね?」



「うんホントに一瞬!」










美人の姉ちゃんセンパイに言われちゃ、断ることは出来ねえぜ。



太一に再び「何キャラ?」と問われながら、厨房に向かう。洗ってほしいグラスに手をかけ、洗剤をつけた時。ピコンとパソコンの起動音のようなものが、小さく聞こえた。



うんとても聞き覚え。あ、いい声がするー。こ、れ、は......始まちゃってるヤツですかねえ。










「椎名......さんにバレると面倒くさいんで。何事も無かったかのようにおねしゃす」



「聞こえてんぞ太一ィ!」

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イルカ(プロフ) - おいもさん» ありがとうございますー!研磨かわいいですよねー!これからもよろしくお願いします! (4月27日 13時) (レス) id: 627e4a2f4a (このIDを非表示/違反報告)
おいも - KOZUKENN大好きなのでとても嬉しいですこれからも頑張ってください! (4月19日 20時) (レス) id: 816ead7d63 (このIDを非表示/違反報告)
イルカ(プロフ) - ナノハナさん» コメントありがとうございます!これから先は面白いを超えてカオスが待ってます笑。今後もよろしくお願いします! (3月29日 10時) (レス) id: 627e4a2f4a (このIDを非表示/違反報告)
イルカ(プロフ) - きのこさん» 分かるうううううう!ます!コメントありがとう!ございます! (3月29日 10時) (レス) id: 627e4a2f4a (このIDを非表示/違反報告)
ナノハナ - あっははは!ナニコレ始まりから面白いwww応援してます!! (3月27日 20時) (レス) @page2 id: 137f80559f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:イルカ | 作成日時:2024年3月23日 19時

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