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光のない生活がひっくり返ったのは、あの日あの瞬間から。


たまたま、トイレットペーパーを切らしていて。たまたま、駅まで出て。たまたま、あの道を通ったから、彼に出会えたのだと思う。


買い物を済ませた帰り道、すれ違った人間に見覚えがあった。パーカーのフードを被ってマスクをするという変装ぶりだが、ちらりと覗いた金色の髪と、猫のような瞳が大きなヒント。というか、ほぼ答え。



彼の気持ちを考える隙もなく、反射的に言葉が喉を突いて出た。










「えっ、あっ、コヅケ……!?」



「ちょ、バカ黙って……!」










口を塞がれ、息が苦しくなる。それなのに、「あ、この声は絶対KODZUKEN!」なんて考えていた私は呑気なものだ。



私たちの周りに、女の子が誘拐されそうだ、というデマを聞きつけた人たちが集まってくる。さすがの私も我に返り、KODZUKENにそっと目配せをした。視界に入った彼の顔が歪んでいたことなど、私は知らない。










「……ちょっと、逃げたい」



「ですよね」










彼は少し不機嫌な顔で、私の手を無造作にとった。そして、少女漫画の如く路地裏へと走り出す。生憎、女の子が連れていかれるぞー! という的外れな言葉のせいでトキメキはしなかった。


人目から外れた彼の第一声は、「バカ!」だった。

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イルカ(プロフ) - おいもさん» ありがとうございますー!研磨かわいいですよねー!これからもよろしくお願いします! (4月27日 13時) (レス) id: 627e4a2f4a (このIDを非表示/違反報告)
おいも - KOZUKENN大好きなのでとても嬉しいですこれからも頑張ってください! (4月19日 20時) (レス) id: 816ead7d63 (このIDを非表示/違反報告)
イルカ(プロフ) - ナノハナさん» コメントありがとうございます!これから先は面白いを超えてカオスが待ってます笑。今後もよろしくお願いします! (3月29日 10時) (レス) id: 627e4a2f4a (このIDを非表示/違反報告)
イルカ(プロフ) - きのこさん» 分かるうううううう!ます!コメントありがとう!ございます! (3月29日 10時) (レス) id: 627e4a2f4a (このIDを非表示/違反報告)
ナノハナ - あっははは!ナニコレ始まりから面白いwww応援してます!! (3月27日 20時) (レス) @page2 id: 137f80559f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:イルカ | 作成日時:2024年3月23日 19時

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