31… ページ31
テレビの画面が明るくなったと思ったその瞬間…
「きゃぁぁぁっ！！」
画面越しから、黄色い歓声が聞こえたと同時に、色とりどりのライトに照らされながら、何人かの人達の姿が、ステージ上に現れた。
「えっと……この人達がここにいる皆さんですか…？」
そう、隣で私と一緒にその画面を見ているジミンくんに聞くと、ニコッと笑いながら
ジミン「うん、そうだよ。これが僕達。」
と、しっかりと私の目を見て、そう言ってきた。
その人たちは、ライトに照らされているからか、衣装がキラキラ光ってて、踊りもそろっていて、それになんといっても歌が上手い。
本当に、ここにいる人達なのかと疑うほど、ステージに立っている姿が別人に見えた。
信じられない…。
私は、夢を見ているようだった。
だって、世界的アイドルの人達を目の前にして、ここに1日住まわせてもらっているんだから。
それに、庶民な私を家にあげてもらってる。
客席に座っている人たちの数もすごいし、本当にこの人達はすごい人たちなんだと改めて思い知らされた。
なぜだろう。
私は、画面越しの彼らから目を離せずにいた。
照明とかのせいじゃない。
きっと目が離せない理由は、彼らのすごさを知ったから。
彼らの魅力を知ったから。
こんなにファンのために歌も、ダンスも一生懸命練習して、努力してるんだろうって思うと、尊敬という言葉しか今の私には思いつかなかった。
それに比べて、自分は逃げてばかりだし、自分を傷つけてるだけの生き方をしてる。
本当はもっと、楽に自由に、自分に自信をもちたかった。
だけど、そんなの今の私にはとてもじゃないけど、出来ない。
そう思うと、目から勝手に涙が溢れてきた。
彼らみたいに、努力もしてないし、一生懸命に、なにかをしたことなんてなかった。
自分が情けない。
私は、今はただ悔しいという思いを抱くことしか出来なかった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 229人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
かんめい(プロフ) - セナさんなりのペースで更新してもらっても構いません!!続きが読みたいです！ (2019年9月13日 14時) (
レス) id: 969093f59d (このIDを非表示/違反報告)
京未(プロフ) - セナさんのペースで全然いいので、更新してくれるのを持ってます！ (2019年9月11日 23時) (レス) id: af1d8753f3 (このIDを非表示/違反報告)
美優(プロフ) - セナさんのかける時に書いてくれたらいいんですよ☆セナさんのペースで更新して頂けたら嬉しいです！まってます☆ (2019年9月11日 16時) (レス) id: 750796c939 (このIDを非表示/違反報告)
ren(プロフ) - 毎日ワクワクしながら見てます！自分のペースで大丈夫なので更新お願いします！ (2019年9月10日 21時) (レス) id: 9bc31f02e8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - セナさんの作品大好きです！続き見たいので、自分のペースで構わないので更新待ってます！ (2019年9月10日 19時) (レス) id: d4a09298ad (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：キムセナ | 作成日時：2019年8月2日 22時
