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緋色シリーズは皆さんもご存知の話だと思うので、割愛させて頂きます。

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時が経つのは早いもので。

あれよあれよという間に、秀一の生存がジョディとキャメル、そして零にバレた。

バレた、というより秀一からバラしたと言ったほうが正しいけど。

来葉峠で公安とFBIがドンパチしたらしい。

私抜きで進んでいたこの計画だったため、私は有無を言わされずに、コナンくんと共に奥の部屋に突っ込まれていた。

後日、この壮大な計画がコナンくん(新一くんって言ったほうが正しいかな?)によって手がけられたと知った時の驚きは物凄かった。

でも、何より工藤夫妻と会えた喜びが大きかった。

美男美女だったなぁ。



そして、ついに今日はアメリカに帰る日。

「また会えなくなるなんて、寂しいわ」

お姉ちゃんは米軍基地前まで見送りに来てくれた。

「すぐに会えるよ」

「良いこと?何か勉強で分からないことがあったらすぐに連絡してね。何でも教えてあげられるから」

「はーい」

お姉ちゃんはすっかり過保護になってしまったようだ。

「そうだ、哀ちゃん」

光はお姉ちゃんに話しかける。

「FBIのラボでもAPTX4869の解毒剤の研究が始まるらしいよ。いつ完成するかは分からないけど、まぁ待ってて」

「…その前にあの黒い烏を一掃しないと無駄よ」

「分かってる。そのために俺だって命張ってたんだからよ」

「ええ、そうね…」

私とお姉ちゃんは名残惜しすぎる暫しの別れの抱擁をし、私と光は基地内に入った。



「光!A!待ってたわよ」

基地内では、ジョディとアンドレが待っていてくれていた。

「2人は帰らないの?」

私は尋ねる。

「ええ。まだ少し厄介な事件もあるし、シュウのサポートもしないといけないしね」

「そう。またショッピング行きたかったなぁ」

少し残念がる私に向かってジョディはウィンクをした。

「次は一緒にニューヨークにでも行きましょう」

「本当?!やったぁ!」

「光さん、Aさん!そろそろフライトの時間です」

アンドレが呼びに来てくれる。

「行くぞ」

私は光の後を追う。

「日本、来て良かった!!」

私のその言葉に光は嬉しそうに笑った。

「気に入ってくれて良かった。何しろ、俺の自慢の(故郷)だからな」

否、その顔は”緑川光”ではなく”諸伏景光”だった。

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莉咲(プロフ) - 因みに私の夢主ちゃんのイメージは黒髪ロングで黒い瞳ですかね。普段はタレ目だけど銃構えたらツリ目なる的な(!?) (2020年11月26日 13時) (レス) id: 0f6e4a6db1 (このIDを非表示/違反報告)
莉咲(プロフ) - すっごく面白いです!この作品を見つけたのは随分前なんですけど、それから何度読み返したか分かりません…!!こんな神作品をありがとうございました!! (2020年11月26日 12時) (レス) id: 0f6e4a6db1 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 了解です (2020年5月31日 18時) (レス) id: e826140184 (このIDを非表示/違反報告)
暁月真愛(プロフ) - 舞さん» 舞さん、最後まで読んでいただきありがとうございました!続編は今のところ考えてはおりません。申し訳ありません。でも、何かの形でこの物語を広げていけたらとは思っております! (2020年5月31日 12時) (レス) id: 6e8c5a7bd5 (このIDを非表示/違反報告)
暁月真愛(プロフ) - ゆいさん» 返信遅くなり申し訳ありません。楽しんでいただけたようで何よりです!ひとつお聞きしたいことがあるのですが、ゆいさんの中での主人公はどのような容姿をしていましたか?教えて下さると嬉しいです(*^^*) (2020年5月31日 12時) (レス) id: 6e8c5a7bd5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:暁月真愛 | 作成日時:2020年4月16日 12時

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