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お姉ちゃんの存在を知ってから、私は毎日のようにお姉ちゃんと一緒に過ごしていた。
お姉ちゃんの友達である、歩美ちゃん、元太くん、光彦くんにも会った。
「へぇ！お姉さん、哀ちゃんのお姉さんなの！」
「確かに似ていますね！」
「いーなぁ。コナンにも灰原にも姉ちゃんがいてよぉ」
彼ら3人の前では、私とお姉ちゃんの立場が入れ替わる。
3人ともとても良い子達だった。
お姉ちゃんは私に家族のことを教えてくれた。
まずは私のお母さん、宮野エレーナ。
お母さんは私とお姉ちゃん宛に音声メッセージを残してくれていたらしく、それを聞かせてくれた。
『そして…。忘れもしない私の末娘。名前すらあげられなかったことを申し訳なく思います。きっとこの音声メッセージを渡すことも叶わないでしょうから、志保に託します。いつか…姉妹皆が揃う日がありますように』
私はその音声を聞いてボロボロと泣いた。
初めて聞く声なのに、無性に安心感が私を包み込んだ。
そして私のお父さん、宮野厚司。
たった一枚だけ残っていた写真をお姉ちゃんは見せてくれた。
とても穏やかな顔をした、優しさに溢れている人だった。
両親は二人共、研究員だったらしい。
最後は…。私のもうひとりの姉、宮野明美。
明美お姉ちゃんは、志保お姉ちゃんを組織から抜け出させようとし、組織の犯罪の手を貸したところ、ジンの手によって殺されたのだという。
明美お姉ちゃんは生前、私宛のビデオメッセージを志保お姉ちゃんに託していたらしい。
『シンデレラ…。ううん。私の妹。私達の妹。ごめんね。一度も会ってあげられなくて。でも、私達家族は貴方を愛しています。…本当に、ごめんなさい…！』
最後の方、明美お姉ちゃんは咽び泣いて、私に頭を下げていた。
「そんな…。良いのに…！明美お姉ちゃん…」
私も泣き、志保お姉ちゃんも泣いた。
「私達家族は貴方を忘れた日なんか一日たりとも無かったわ。私は貴方の家族になれて、本当に幸せ」
お姉ちゃんは私を優しく抱きしめてくれた。
私より小さな体なのに、その包容力は間違いなく、年長者のものだった。
「いつか…全てが終わったら…。私、宮野姓に戻りたい」
それは私の自然な願いだった。
そう、いつか全てが終わったら。
光と私の証人保護プログラムは解除され、光は”諸伏景光”に戻るのだろう。
そうしたら私は”宮野”になれるのだろうか。
「ええ、待ってるわ」
お姉ちゃんは嬉しそうに笑った。
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莉咲(プロフ) - 因みに私の夢主ちゃんのイメージは黒髪ロングで黒い瞳ですかね。普段はタレ目だけど銃構えたらツリ目なる的な(！？) (2020年11月26日 13時) (
レス) id: 0f6e4a6db1 (このIDを非表示/違反報告)
莉咲(プロフ) - すっごく面白いです！この作品を見つけたのは随分前なんですけど、それから何度読み返したか分かりません…！！こんな神作品をありがとうございました！！ (2020年11月26日 12時) (レス) id: 0f6e4a6db1 (このIDを非表示/違反報告)
舞(プロフ) - 了解です (2020年5月31日 18時) (レス) id: e826140184 (このIDを非表示/違反報告)
暁月真愛(プロフ) - 舞さん» 舞さん、最後まで読んでいただきありがとうございました！続編は今のところ考えてはおりません。申し訳ありません。でも、何かの形でこの物語を広げていけたらとは思っております！ (2020年5月31日 12時) (レス) id: 6e8c5a7bd5 (このIDを非表示/違反報告)
暁月真愛(プロフ) - ゆいさん» 返信遅くなり申し訳ありません。楽しんでいただけたようで何よりです！ひとつお聞きしたいことがあるのですが、ゆいさんの中での主人公はどのような容姿をしていましたか？教えて下さると嬉しいです(*^^*) (2020年5月31日 12時) (レス) id: 6e8c5a7bd5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：暁月真愛 | 作成日時：2020年4月16日 12時
