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「はじめまして、緑川って言います〜」
光がゆるゆるな挨拶をしているのは初老の男性だ。
「おお、儂は阿笠博士というんじゃ。宜しくのぉ」
「緑川、Aです」
私は光の背中に隠れながら言った。
「待ってたよ、Aさん」
阿笠さんの背後から現れたのは、今朝会ったばかりの顔だった。
でも、何だか今朝と雰囲気が違う。
「…コナンくん」
「少し話があって呼んだんだ」
私は光の顔を見る。
「どういうこと？お裾分けに行くだけって言ったじゃない！！」
「まぁまぁ」
私は凄い勢いで光をまくしたてるが、光は相変わらずの緩い笑みを浮かべている。
コナンくんは私と光をリビングに通してくれた。
そして、彼は深呼吸をした後、信じがたい一言を発した。
「…貴方は、シンデレラ、ですね」
私はガタッと立ち上がる。
「何で、貴方が、それを…！？」
コナンくんは光に目を向けた。
「そして貴方は元公安の諸伏景光さんだ」
「嗚呼」
光は静かに頷いた。
「え…？何認めちゃってるの？！光！！貴方はこのよく分からない子供に正体バラしちゃって良いの？！」
コナンくんは、そんな私の言葉に耳を貸すことなく、続けた。
「そして僕は、…高校生探偵である工藤新一です。組織が開発した薬、APTX4869によって幼児化しました」
「は…？」
私は頭を抱える。
情報量が多すぎて、頭の処理が追いついていない。
「光…。どういうことなの？！」
光は落ち着いた声で説明し始めた。
「彼は、とある事情で組織に毒薬を飲まされた。それがAPTX4869だ。工藤新一は今、世間的には死んだことになっている。でも、今この”江戸川コナン”の姿で組織を追っているんだ。彼は僕たちの味方だよ」
「…赤井さんはこの事を知っているんだ」
コナンくんは私の目を真っ直ぐに見つめた。
「Aさんと光さんのことは赤井さんから聞いたんだ。でもジョディ先生やキャメルさん、ジェイムズさんは俺が工藤新一だってことは知らない。…お願いだ。”幼児化”だなんて突拍子もない話、信用してくれなんて無理があるかもしれない。でも、信用してくれ」
コナンくんは私に頭を下げた。
「何で…。何で私達にそんな大きな秘密を教えたの？ジョディたちだって知らないことなのに」
「信用して、くれるのか…？」
コナンくんは顔を上げ、私をまた見つめる。
私は頷いた。
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莉咲(プロフ) - 因みに私の夢主ちゃんのイメージは黒髪ロングで黒い瞳ですかね。普段はタレ目だけど銃構えたらツリ目なる的な(！？) (2020年11月26日 13時) (
レス) id: 0f6e4a6db1 (このIDを非表示/違反報告)
莉咲(プロフ) - すっごく面白いです！この作品を見つけたのは随分前なんですけど、それから何度読み返したか分かりません…！！こんな神作品をありがとうございました！！ (2020年11月26日 12時) (レス) id: 0f6e4a6db1 (このIDを非表示/違反報告)
舞(プロフ) - 了解です (2020年5月31日 18時) (レス) id: e826140184 (このIDを非表示/違反報告)
暁月真愛(プロフ) - 舞さん» 舞さん、最後まで読んでいただきありがとうございました！続編は今のところ考えてはおりません。申し訳ありません。でも、何かの形でこの物語を広げていけたらとは思っております！ (2020年5月31日 12時) (レス) id: 6e8c5a7bd5 (このIDを非表示/違反報告)
暁月真愛(プロフ) - ゆいさん» 返信遅くなり申し訳ありません。楽しんでいただけたようで何よりです！ひとつお聞きしたいことがあるのですが、ゆいさんの中での主人公はどのような容姿をしていましたか？教えて下さると嬉しいです(*^^*) (2020年5月31日 12時) (レス) id: 6e8c5a7bd5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：暁月真愛 | 作成日時：2020年4月16日 12時
