28 コナンSIDE ページ28
『どうした、坊や』
「あ、あのね赤井さん。実は…」
電話で端的に今朝の出来事を伝える。
「…という訳なんだ。どうしたら良いかな?」
『坊やはどうしたいと思っている?』
「うーん。ここまで来てると、作戦を実行する前に話した方が楽な気がしてきたんだよね」
『俺も同感だ。…ということは、あの茶髪の少女に伝えるのかね?』
「うん…。話してみようかな、とは思っている」
「しかし…。俺はまだあの少女と顔を合わすわけにはいかないのでな。妙策は無いものかね…」
「安室さんにも協力してもらうわけにはいかないしね…」
俺たちは考え込む。
『坊や…。ここはやはり坊やの出番じゃないのか?…工藤新一くん』
思わず息を飲んだ。
前々から赤井さんが俺の正体を知っているのではないかと、勘付いてはいた。
灰原のことに気がついているとなると、やはり同時に俺のことに気がついてもおかしくはない。
「はっ…。やっぱり赤井さん、気づいてたのか」
『嗚呼、だいぶ前からな』
「まぁ、FBIきっての切れ者捜査官にはバレますよね。…ええ、俺は工藤新一、高校生探偵です。黒の組織に謎の薬を飲まされ、今の姿になりました」
『…その答えを待っていたよ。まぁ良い。その詳細は後で詳しく聞かせてもらうとして、とりあえずは今、目の前にあるこの問題に対処せねばな』
「ええ。俺は今から灰原に真実を伝えに行きます。説明が終わった頃にまた連絡を入れるので、上手く博士の家に2人を連れてきてくれませんか?」
『嗚呼、了解した』
ピッと電話を切る。
俺は下の探偵事務所にいる蘭に声をかけた。
「蘭姉ちゃん!僕、今から博士の家に行ってくるね!」
「気をつけてね!」
俺は足早に博士の家に急ぐ。
「はぁはぁ。よぉ、博士」
「どうした、新一?そんなに汗をかいて」
「灰原、いるか?」
「おお、おるぞ」
灰原はソファに座ってファッション誌を読んでいた。
「どうしたの工藤くん」
「灰原」
「な、何よ」
俺の気迫に少し顔を顰める灰原。
「なぁ、お前の妹、…シンデレラが生きているっていったらお前、どうする?」
灰原の手からファッション誌が滑り落ちる。
「工藤くん。貴方、今、なんて言った…?」
「シンデレラが、生きている。…スコッチと一緒に」
「悪い冗談はやめて」
灰原の声は何処か悲痛だった。
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莉咲(プロフ) - 因みに私の夢主ちゃんのイメージは黒髪ロングで黒い瞳ですかね。普段はタレ目だけど銃構えたらツリ目なる的な(!?) (2020年11月26日 13時) (レス) id: 0f6e4a6db1 (このIDを非表示/違反報告)
莉咲(プロフ) - すっごく面白いです!この作品を見つけたのは随分前なんですけど、それから何度読み返したか分かりません…!!こんな神作品をありがとうございました!! (2020年11月26日 12時) (レス) id: 0f6e4a6db1 (このIDを非表示/違反報告)
舞(プロフ) - 了解です (2020年5月31日 18時) (レス) id: e826140184 (このIDを非表示/違反報告)
暁月真愛(プロフ) - 舞さん» 舞さん、最後まで読んでいただきありがとうございました!続編は今のところ考えてはおりません。申し訳ありません。でも、何かの形でこの物語を広げていけたらとは思っております! (2020年5月31日 12時) (レス) id: 6e8c5a7bd5 (このIDを非表示/違反報告)
暁月真愛(プロフ) - ゆいさん» 返信遅くなり申し訳ありません。楽しんでいただけたようで何よりです!ひとつお聞きしたいことがあるのですが、ゆいさんの中での主人公はどのような容姿をしていましたか?教えて下さると嬉しいです(*^^*) (2020年5月31日 12時) (レス) id: 6e8c5a7bd5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:暁月真愛 | 作成日時:2020年4月16日 12時