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2か月後のお話 ページ39

まふまふside


梨々愛ちゃんが家に来てから2カ月がたった。
最初はすっごいえんりょうしてて寝てすらいない感じだったけど、
今はぐっすり寝てるし、何より楽しそうだ。


腕の痣も消えてきたしね・・・。


一緒に暮らしてきて分かったこと、それはいいことばかりではなかった。
体中にあるたくさんの痣、すぐに謝ってしまう癖、一人で隠れて泣いていること。
最近はなくなってきたものの、どうしても完全にはなくならない。


でも僕は梨々愛ちゃんを笑顔にするって決めたんだからっ!


だから僕は今日も笑顔で君にたくさんの優しくてあったかい言葉をかける。


「おはよう」「ありがとう」「いってらっしゃい」「お帰り」「ただいま」「おやすみ」


何気ない一言だけど、こういう言葉が1番大切なことを僕は知っている。
梨々愛ちゃんも嬉しそうだしね!


ピンポーン
インターホンが鳴る。
お、来た来た。
実は今日呼んでおいたんだよね。
梨々愛ちゃんが大好きな天月君を!
梨々愛ちゃんが学校に行ってる間に電話してサプライズで来てもらったんだ!
天月君の歌を聞いてから梨々愛ちゃんは天月君に夢中で・・・。
なんで僕じゃないんだよ!
って思ったけど、口にはせず、
いつか天月君を超えて梨々愛ちゃんの1番になってみせる!
って決めたんだよね。
頑張ろう。


そんなことを考えながら僕はドアに手をかけて開けた。


「いらっしゃい、天月く・・・」


僕は一瞬で凍りついた。
なぜならドアの前に立っていたのは天月君ではなく黒いスーツを着た大柄な男の人だったからだ。


「どちらさまですか・・・?」

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作者名:未零 | 作成日時:2018年9月5日 21時

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