【歌い手】死にたがり少女と陽だまり (ページ34)

今日:3 hit、昨日:0 hit、合計:24,652 hit

おはようページ34

梨々愛side

朝、窓から差し込む光で目が覚める。
え?もう朝?やばい。
お母さんとおばあちゃん、おじいちゃんのご飯作らなきゃ。
また殴られちゃう・・・。

急いで飛び起きそうとする。
でもなにかが私を放さない。
なに?私ははやくご飯を作らなきゃ・・・あ、そうだ。

私、昨日真冬さんに助けてもらって、彼の家に来たんだった。
そらるさんの寝顔を見て思い出した。

かっこいいなぁ。
これがイケメンの寝顔かぁ。
目に焼き付けとこ←
顔を近づける。
するとそらるさんが目を覚ました。
しばらく私を見つめるとそらるさんは突然顔を真っ赤にした。
と思うと、怪しげな笑みを浮かべた。

「何?もしかして、いま俺のこと襲おうとしてた?」

え?
いやいやいやいや。
ないないないない。
私はただそらるさんの寝顔を見てただけであって、襲おうとしたわけではなくて・・・
ん?それはそれでヤバい気が・・・。
なんて考えてると、気づいたらそらるさんに押し倒されていた。

「梨々愛ちゃんがその気なら俺は喜んで受けるけるけど・・・。顔真っ赤っ」

顔真っ赤って。
誰のせいだと思ってるんですかそらるさん。

起きた時とは違う焦りを私は感じた。
真冬さん、助けて！