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Aside
放課後
神宮寺に言われた通り、再び生徒会室へと向かった。
1人で行くつもりが、隣にはなぜか宮近。
結局一日中、彼に話しかけられっぱなしだった。
何がなんでも仲良くなる!という熱意さえ感じられる。
宮近の他愛のない話に相槌(あいづち)を打っていたら、あっという間に生徒会室の前に到着していた。
茶色い重厚か扉を、自分の手で開ける。
その中には、岩橋会長と神宮寺と岸くんがいた。
神宮寺 「あ、川島さん。こっちに来て」
神宮寺にされるがまま、また岩橋会長の隣へと腰を下ろした。
神宮寺 「はい、これ」
間髪容れずに差し出されたのは四角い箱で。
『…開けていいの?』
神宮寺 「うん、川島さんのだからね。」
ん?私の?
疑問に思いながら、ゆっくりとその箱を開ける。
『…これって』
岸 「そう!見ての通りのケータイ!」
と岸くんが私に向かってうるさいくらいの声で話しかけてきた。
岩橋 「持ってて。」
困る私にそう言ったのは岩橋会長だった。
岩橋 「中には俺らのアドレスと番号、L I NE も登録してある。何かあったらすぐ電話して。あと、俺からの電話には必ずでて。無理な時は掛け直してこい。」
そう淡々と説明されるけど。
神宮寺 「あと、肌身離さず持っててね。何かあったとき、役に立つからさ。」
『…お金払うわ。いくら?』
岩橋 「お金はいいからとにかく持ち歩いて。」
『…ありがとう。』
そう言って私は岸くんと一緒に生徒会室を出て下校した。
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作者名:S/G | 作成日時:2015年11月24日 13時