君の本当の笑顔を見るために. . . JiguIwa (ページ19)

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Aside

彼について歩き始めて5分。
この学校は広すぎて疲れる気がするわ。
そんな事を思っていたら

宮近「とーちゃくっ！！！」

と、彼が元気に声を上げたので到着した場所を確認したら、なんと生徒会室だった。

『ここで食べるの…？』

宮近「ん？そうだよー！多分みんなもういるからー！」

… みんな。
浮かび上がるのは生徒会のメンバー達。彼らに囲まれて昼食をとるなんて、絶対にイヤだ。
と、思ったのに。
彼に手を引かれた私は、あっけなく部屋の中へと足を踏み入れてしまった。

ガラステーブルを囲むソファーには、本当に全員が揃っていた。

顕嵐「あー宮近ー、おそーい。」

宮近「ごめんごめん！」

「あー！Aちゃんは玄樹の隣ね！」

そう言って自分はそそくさと1人掛けの黒ソファーに座ってしまう。
始めえここに呼ばれたときに座った岩橋会長の向かいの席には、すでに岸くんが座っていて。
空いているのは唯一の長ソファー、上座にある岩橋会長の隣だけだ。

このまま彼の隣でおとなしく昼食をとるの？
それとも反抗してみる？

反抗する価値はありそうね。

『…あの！私やっぱり教室で____「A」』

私の言葉に被さるように言ったのは岩橋会長だ。
彼はやっぱり今日も黒くて白い。

岩橋「形式上Aは俺の女、でしょ？来てよ。」

そう言われたからには、私には行くという選択しかなかった。