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7話 ページ8

結局、この生徒手帳の持ち主______
『黒羽A』高校に着いたのは夕方になってからだった




呪霊がなかなか見つからず苦戦してしまったせいだ




まだ、見つけられていない




五条先生にこのことを連絡したら




「うーん、まぁ、君たちならなんとかなるっしょ〜ってか、今回は夜にしか出ないらしいから、頑張って。あっ、払ってくるまで、帰ってきちゃダメね!グッドラック☆」




………あの人マジで1回殴りたい




「取り敢えず、これ返したあとどーすっかなぁー」




「払ってくるまで帰れないとか、クソゲーすぎるわよ!!こんなド田舎なのに何で見つかんないのよっ!」




「いってぇ!!何で俺殴られなきゃいけねーんだよ!!」




「五条のバカの代わりよ!!全く男どもは使えないわね〜」





「だから、いってぇって!!!」





バシッバシッと虎杖を殴り続ける釘崎を横目に校門をくぐる





今は放課後だからかチラホラと帰る生徒や、部活へ向かう生徒がこちらを見て噂しているのが分かる




あんまり目立ちたくない、とっとと届けて、去らないと………




そう思っていた時




「あっ、朝の人!!」




こちらに気づいて走ってくる人影があった




よく見ると朝飛び出してきた少女だ





「………どうも」




「朝はほんとにすみませんっっ!!電車に遅れそうだったものでして………」




「いえ、別に、大丈夫です」




「何だ、伏黒、知り合い?」




「あぁ、実はかくかくしかじかで」




「なるほどな!良かったな見つかって!!」




「そういや、これ……」




そう言って生徒手帳を差し出す





「あーーーー!!!ありがとうございます!!探してたんですよ、これ!!これが無いと色々不便で!!!
ほんとにありがとうございます!!」





何度も礼を言いながらペコペコと謝る彼女





そんな彼女からまた何とも言えぬ呪力が感じられた

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作者名:ミトコンドリア | 作成日時:2021年2月19日 19時

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