addict 3 (ページ8)

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難しい恋愛 💙 ページ8

「ねぇ、渡辺、これヤバくない？」

俺の事を苗字で呼ぶコイツは昔からの友達

何かある度に俺に愚痴ったり
嬉しい事があっても俺に言ってくる

「はぁ...、ありえん」

『なに、どれよ？』

覗き込んだスマホの画面には

" ごめん、明日の予定キャンセルで "

『はは笑』

「笑うとかムカつくんだけど」

『すまん笑』

「最近さー、多いんだよねー」と言いながら
視線はスマホに向けられたままで

返信をしたのか画面を消しスマホを机に置いた

『ヤバい感じ？』

「んー、どうなんだろねぇー」

『お前もなんか冷めてない？』

「えぇ？んな訳ないじゃん！好きだもん」

『そうですかー』

Aから聞く惚気はもう何度も聞いた

「渡辺は彼女...。あ、作れないか笑」

『お前、ムカつく』

「ごめんてば」って俺の肩を叩いて
軽く笑う

「どんな仕事も大変だけど、渡辺の仕事は
格別大変そう」

さっきまで笑ってたのに今度は真剣な顔をしてる

『んー、まぁ、そうだな』

『てかさ、彼氏いんのにいいの？』

「なにが？」

『男と2人きりでさ』

「男？あ、そういう事？笑大丈夫大丈夫。
さすがに言ってあるから」

『え？』

「昔からの男友達が居るって。
お互いの家行き来する仲って」

『それ、許してくれてんの？』

「うん」

なんとなくそれ以上つっこみたくなくて
『あっそ』って返事をしてソファから立ち上がった

「帰る？」

『まだ帰らん』

「あっそー」

許可なくAんちの冷蔵庫から水を取り出す
お互いそれになんとも思わないのが
俺らの関係性

『はい』

「さっすがー」

冷蔵庫から取り出したビールを渡す

『何か聞いて欲しい事あんじゃねーの？』

「やっぱ分かります？笑」

『分かりますね笑』

「2つあるんだけどね、」って
仕事でミスってやらかしたって怒られたって

「この歳になって怒られるって効くね笑」

『滅多に怒られる歳じゃないし、
怒られる免疫力低下してるからな笑』

「午前中に怒られたから後半ボロボロになっちゃってさ
後輩にすんごい助けられた」

『良い後輩もったな』

「そうなの！可愛くてさー、良い子なんだよー」

『んで、もいっこは？』

「えっとですねー」

珍しくすんごい言いにくそうにしてるAを見て
察しは着く

『彼氏の事だろ？』

「え、あ、そうなんだけど...」