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「話したい事ある」って言われて
Aの家にやってきたら
まさかの告られたって話

お、今度は呼び出してから告ってくるやつか?
なんて事を考えてたから

「心して聞いて」って言われて
形だけでもって思って
正座して手を膝に置いて話を聞いた


は?

だよね、内心

断ったのか聞くと逃げ出したって


初めての経験に
浮かれてんのか、にこにこ?いや、
にやにや?が合ってっかな
そんな顔してるA

『俺の事好きなんでしょ?
何ですぐ断んないのよ』

「まさかの出来事過ぎてパニックになって 笑」

『意味分からん』

「告白されるってこんな気持ちなるんだぁ」って
言うAに怒りが込み上げてくる


『ちゃんと断ってやんなよ、可哀想だからぁ』

「んー」

『悩む必要なくない?』

「私、もう何回目ふっかに告ったんだろ」

『え?』

「振られても懲りずにさ、凄いね、私 笑」

『一途だからね、Aは』

「振られ過ぎて麻痺ってたけど
振られるって辛いんだぞ?」

「その気持ち分かるからさ」って
同情?それでそいつと付き合うの?

一途じゃないじゃん。それ


『Aは俺の事諦めんの?』

「好きだけどさ、脈ナシだもん」

『浮気だ』

「浮気じゃないでしょ笑 付き合ってないんだし」


『……いやなんだけど』

『Aがほかのやつと付き合うとか嫌なんだけど』

「えぇー?なにそれ笑 勝手だなぁ笑」

Aから初めて告白された時はビックリした
そんな感じなかったし

断ったからって切れるような仲って思ってなくて
それからも遊んだり飯行ったりして…

何回目も懲りずに告ってくるAが
足元にまとわりついてくる子犬みたいで
段々可愛いく思えてきて

一途なAが他のやつの所に行くなんて考えは
微塵も持ってなくて
余裕を持ち過ぎてたのかもしれない



『断ってよ。嫌だよ、俺』

「なにー?ふっか、私を取られるとか思ってんの?笑」

『お前は俺の事が好きなんだろ!それでいいじゃん!』

気が付くとAを抱きしめてた

「ふ、ふっか!? ちょっ、苦しいって」

『告って、俺に』

「なに、どしたの」

『早くっ』

「ふっかの事好きだから付き合って?」

『いいよ』

3→←魔性 💜



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作者名:りんこ | 作成日時:2023年12月16日 4時

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