addict 3 (ページ23)

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私の「帰る」の一言でこんなに悩ませて
申し訳なかったと心底思った

素直になってたら良かったのか

「大介くん、ほんとにしんどくない？」

お酒のせいなのか、保育所を嫌がる子供のように
私の腰に腕を回してくっついてる大介くんに
聞くと『うん』と返ってきた

「色々買いたいから」とお願いして
コンビニに一緒に行って
お泊まりセットを買って帰ってきた

大介くんがお風呂に入る前に
『すぐ出るから！待っててよ！』と言って
バタバタとバスルームへ消えていった

「ご主人は寂しがり屋だねー」ってツナに言うと
にゃっと可愛く返事をしてくれた

10分もしないうちに戻ってきた大介くん

『早いでしょ？笑』

「うん笑」

『わー、結局こんな時間、とりあえずベッドいこっか』

「う、うん」

『こっちー』と連れてこられた寝室には
おっきいベッド

先にベッドに入った大介くんは
布団を捲って『ここおいで』と

「ぉ邪魔します...」

『緊張しないでよ笑俺まで緊張しちゃうから笑』

布団に入るとそりゃもう大介くんの匂いが
しっかり付いてるわけで...

「無理なお願いだよ、それは」

『なんでそんな離れんのよ笑』

「え、な、なんとなく？」

『さっきまでぎゅーってしてたじゃん
めっちゃくっついてたじゃん笑』

た、確かにそうだ
さっきまでくっついてたもんね

心の中で"よしっ"と気合を入れて
ずりずりと大介くんに近付いた

『んふふ笑暖かーい』

「大介くんって酔うとこうなの？」

『普段ここまで飲まないから分かんない笑』

「可愛いから、外では気をつけてね」

『えー、それ逆じゃない？立場的に笑』

そうかもしれないけど、甘えん坊大介くんは
顔赤くして、きゅるきゅるおめめに磨きがかかって
それはそれは可愛すぎる

『もう酔ってないよ？甘えたいから甘えてるだけ』

もう、可愛過ぎてなんだろ、言葉に出来ない感じ

「ね、寝ましょうか...」

『あ、寝る前にちゅうしていいですか？』

「っ...はい...」

わざとちゅっと音を立ててキスをしたあとに
ニコッと笑う大介くん

「ぅ～～～」

『おやすみ』

「お、おやすみ...」

新たな一面を見れた嬉しさとその新たな一面に
ドキドキし過ぎて寝れそうにないけど
無理やり目を閉じた

『可愛い』

「ぅっ...」

END