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鍵 💙12 ページ1

無理言ったかなって思ってるけど

ここに居れるのもあと少し

ごめん。と ありがとう。をちゃんと伝えないと


当日までに色々と用意した


「休みの日にごめんね」
「大丈夫。何かすげーね」

テーブルに並ぶ頑張って作った料理達

「この辺はさすがに買ってきたやつだけど笑」

翔太の好きなお寿司
これは作れなかったし買ってきた方が美味しいから

翔太の好きな物も沢山作った

「うまそ」
「食べてみないとわかんないよ笑」
「見た目からしてうまそうだもん」

「とりあえず、乾杯!」




「Aが酒飲んでるの変な感じ笑」
「30超えちゃってるもん、飲めるよ笑」

「なんか、凄い日を過ごした気がするわ」
「え?今日??」
「いや、お前が来てから」
「あ、ごめんね、本当に」
「良いよ。良いんだけどさ」

しばらくの沈黙に少し気まずさを感じ出した時

「何してたの、今まで」
「今まで?」
「そう、連絡取らなくなってから」
「えっと...。普通に就職して仕事してた」
「へぇー、そっか」
「う、うん...」





「ねぇ。なんで連絡くれなかったの?」
「あ...」

「仲良かったじゃん、俺ら」
「え、あ、うん」



ついに来た...











高校生の時、
翔太がアイドルの仕事してるって言うのは
話題になってて、友達じゃなくても知っていた

同世代ならみんなが知ってるであろうアイドルグループの
バックダンサーとして出てたりしてて

周りの子はキャーキャー言ってた

そんな時席替えでたまたま隣になって
「よろしくー」
「あ、はい」

初めての会話だった

アイドルグループに興味がなかった私は
友達に「いいなー」って言われても
「その感覚分かんない。同級生じゃん」って答えてた

本当にそうだったから

斜に構える訳でもなくて

同級生の男の子

仕事で休んだ次の日は
「ねぇ、どこまで進んだ?」ってこっそり聞いてきて
それに答えてるうちに仲良くなった

連絡先も交換して連絡も取り合う関係

「あ、今気が付いたけど
同じ所にほくろあるじゃん!俺ら」

ほら!と自分のほくろを指さしてニコッ笑う

多分その時だ


その笑顔に


見事に落ちたのは

13→



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作者名:りんこ | 作成日時:2023年12月16日 4時

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