最後の推し 2 (ページ10)

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歓迎会の場所も決まって大ちゃんに伝えると
「あー、あそこね！知ってるわ」

「大ちゃん、来ちゃだめだよ？」
「分かってる！その日俺仕事だからさ」
「大ちゃんが戻る頃までには帰ってくるから」

歓迎会では久しぶりの飲み会ってこともあって
みんな楽しそう

「Aさん、いつも優しく教えてくださって
ありがとうございます」
「先輩だからね笑当たり前だよー」

新人くんは若いのに礼儀正しい

「もっとフランクに話して」って言っても
「いや、先輩なんで！
俺縦社会大事にするタイプなんです」って

「偉いねー！いい子だ！」

ほんといい子が入ってくれて良かったぁ！

楽しくお酒も飲めていい気分

「そろそろお開きにしようか」と店長の声で
歓迎会は終了

"終わったから帰るね"って大ちゃんに送ると
"分かった！"ってすぐ返事が来た
大ちゃんも終わったのかな

店から出て少しすると大ちゃんからの電話が鳴る
「もしもし？」
「ごめん」
「え？」
「約束破った」

え、何…

「ど、どういう事？」
「来ちゃった」
「え！？」

どこ！？ってキョロキョロしてると
「道路の反対側」

店の前の道路の反対車線に止まってる車を見つけた

「あ」
「待ってるから」

店の前では二次会いく？なんて話もあったけど
「私はここで帰りますね」
「Aさん行かないんですか？」
「うん、ちょっと予定あって」
「そうなんですか」
「じゃあ、お疲れ様でした！」