最後の推し 2 (ページ8)

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大ちゃんがお風呂に入ってる間にメイクを仕上げ
洗濯物を干す

干し終わり部屋の中に戻ると
ちょうど大ちゃんがお風呂から出てきて
一緒に朝ごはんを食べる

「朝からそんなに動かなくていいよ？」
「朝しといた方が帰ってから楽だから」
「早起きしたんじゃない？」
「大ちゃん起こす1時間くらい前に起きただけだよ」
「ゆっくりできる時はゆっくりしてね？」
「そうするね！ありがとう」って言うと
大ちゃんは満足そうな顔をして微笑む

大好きな人の為に動く事は苦じゃない
むしろ頑張ろうと思えるんだよ？

ファンの為にって思ってる大ちゃんには
分かると思うんだけどなー

それに大ちゃんにも推しいっぱいいるし笑

「ん？なんか付いてる？」
「大丈夫だよ笑」

好きって凄いパワーなんだよ？
け

片付けをして仕事に出かける準備を終わらせる

「もう出れる？」
「うん」

今日は同じ時間に家を出る
私は電車、大ちゃんはマネージャーさんのお迎え

「一緒に乗って行けたらいいのになー」
なんて言うけど丁重にお断りした

「じゃあ、行ってくるね」
「うん、頑張って！行ってらっしゃい！」
「Aちゃんもね！」

さすがに一緒には外に出れないから
エントランスで別れる

これまでも大ちゃんちから出勤する事はあったけど
一緒に家を出るのは初めてで

何か新婚みたいだなって思ったりして
「っ！何考えてんだろ」って恥ずかしくなった

職場での朝礼の時に
今日から新しい人が入ると言われ

とりあえず店舗内の事から覚えるって事で
私が教育係に任命された

22歳の男の子

「よろしくお願いします」と緊張しながら挨拶をしてくれた

事務作業からお客様への対応の仕方など伝えると
一つ一つメモをしながら真剣に聞いてくれる

若いのに偉いなーいい子だなー
って思ってしまう私はもうおばさんだな笑