最後の推し 2 (ページ7)

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「いいの！？」って俺を見るAちゃんは
目がキラキラしててすんげー嬉しそう笑

「うん」って言うと棚から
小さい俺を出して来て
「とりあえずこれだけ飾るっ！」
って前の家にも飾られてた小さな俺を机の上に置いた

「それだけでいいの？」
「とりあえずね、そろそろ寝ないと」

2人で寝る準備をしてベッドに入る

「ありがとう、大ちゃん」
「何が？」
「気付いてくれて…」

気付かない訳ないじゃん

「おいで」と言いAちゃんを抱きしめる

「大好きな彼女だよ？分かるに決まってる」
「…」
「ん？」
「ありがと…」
「ありがとうじゃなくて！」
「私も大好き」

「それそれー！」って強く抱きしめる

「だ、大ちゃんっ！苦しっ…」

「ご！ごめんっ！！」

謝ると
「大丈夫」って笑うからその笑顔が可愛くて
少し意地悪をする

「苦しかったのに笑うの？」
「え！？」
「もしかしてそう言うのが好きなの？」
「ち、違うよっ！！」
って俺に背を向けるから
今度は後ろから抱きしめると
Aちゃんの体に力が入る

「くくく…笑」

可愛すぎて笑っちゃう

「大ちゃん？」
「ごめん、可愛くて意地悪した笑」

「もー」って言ってるけど怒ってないって分かる

やっぱりAちゃんって
そう言うの好きだったりすんのかなー

「Aちゃん、こっち向いて？」
「どしたの？」って体の向きを変え
俺を見る

「背中向けられると寂しい」
「大ちゃんが意地悪するからじゃん」
「そうだけどー」

今度はAちゃんが俺を抱きしめ
「ちゃんと居るよー」って

Aちゃんの鼓動のリズムを感じると
眠たくなるんだよな

「…ぃちゃん！」
「大ちゃん！起きて！」

「え、朝？」
「そうだよー！」
「おはよう」
「おはよ！」

俺あのまま寝たのか

「お風呂溜めてあるよー」って
言い残し出て行こうとするから

「待って、俺も行く」って起きベッドから出た