最後の推し 2 (ページ27)

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「ただいまー」
『ただいま』

『お水飲む？』
「うん、ほしー」

2人分の水を持ってソファまで行くと
「ありがとう」って受け取るAちゃんに
『ごめんね』と謝ると
なにが？って顔してる

本当はたまたまじゃなくて
Aちゃんを狙ってるアイツが気になって
あの居酒屋に行った事を謝った

「そうだったの！？えー笑」
『ごめん』
「なんもないから！ほんとに！
彼氏居ますって言ってるし」
『それでもさ、好きなら諦めない人もいるじゃん
前から思ってたけどあれは好きって感じするよ』
「そうかなー？分かんないけど…。ごめんね」

何故か謝るAちゃんの腕を引いて
強く抱き締める

「んー？許してくれるの？」
『消毒。あいつが触れたから』
「んふふ。ありがとー」
『なんのありがとう？』
「妬きもちって悪くないねー笑
でも、私が好きなの大ちゃんだけだから」

Aちゃんの方が1枚上手だ
変に心配して不安になって…。申し訳なさ過ぎる

『ごめん。飲み会もう行かないとか言わないでね
もう大丈夫だから』

「あの子にね、彼氏と同棲してるって話して
大ちゃんの事言ったら
"かっこいいですね！"って言ってたよ？」
「"俺もそんな事言って養える男になりたい"ってさ笑」

くそ… 良い奴じゃないかアイツ
疑ってすまん
アイツから後輩くんに昇格だ

「大ちゃん、お風呂一緒に入ろっか」
『えぇ！？』
「実は久しぶりにいっぱい飲んで結構酔ってて
入ってくれると助かる」
『もちろんですっ！！』
「笑ありがとー」

その後一緒にお風呂に入って「ふわふわする」って
言うから髪も乾かしてあげた

『大丈夫？』
「うん、大丈夫ー笑」

気持ち悪くはなくてAちゃん的にはいい感じらしい

飲み会であった話を饒舌に話したり
俺の事いっぱい話したって言ったり

ほんと、いい感じだ笑

『寝る？』
「んー？寝るー？」
『眠たくないの？』
「んーー。くっつきたいかも」
『いいよ、おいで』

酔ってるとはいえ、素直に甘えてくれるのは嬉しい

あ、後で翔太に連絡しとかないと
『平穏に事が済みました』って

「ねぇ、何考えてるの？」
『翔太に連絡しないとなって』
「あー、そっか」

「仲良しですよーって伝えて？」
『笑さすがいい感じだね笑』

ほんとに伝えるとあとで怒られるからやめとこ笑

END