最後の推し 2 (ページ25)

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心配ページ25

「行ってもいいかな？」
『久しぶりだもんね、行っておいで』

Aちゃんの元職場の人に飲み会に誘われたらしい
1回は断ったらしいんだけど
人も変わってないし、たまにはどう？って言われて。って
俺に相談してきた

行っておいでって言ったけど
前の仕事場にはアイツが居る

Aちゃんを狙ってたっぽいアイツ

行っておいでって言ったけどそこがなぁー

「やっぱりやめとこっか？」
『んーん！行っといで！たまにはいいじゃん』

飲み会は今週末
仕事何入ってたっけ？

・
・
・

「大ちゃんも今日夜遅いんだよね？」
『うん、迎えに行けなくてごめんね？
ちゃんとタ』
「タクシーで帰ってくるね笑大丈夫だよ笑」

タクシー使ってねっていう前に言われて
よしよしと頭を撫でられた
『なんでよしよしなの？』
「なんか犬なら耳が垂れちゃってる感じしたから笑」
『しょんぼり的な？笑』
「そう笑」

『犬じゃないし』って言いながらも
撫でられるのは嬉しかったりして

「あ、そろそろ時間だよー」
『じゃあ行ってくるね』
「気をつけてね」
『うん、いってきます』
「いってらっしゃい」

迎えに来た車に乗り込むと
既に翔太が居て、
「今日だよな？言ってたの」
『そー、頼むわ笑』

数日前に翔太に飲み会あるって話して
Aちゃんを狙ってるっぽいヤツがいるって
話をしたら「見に行こう」って言われて
夜に飲み会の居酒屋に乗り込む事になってる

俺より翔太の方が乗り気で
俺とAちゃんが付き合う前から
こいつ楽しそうだったもんなー

仕事が終わったのは20時過ぎ
飲み会19時からって言ってたから
今から行ったらいい感じになってる頃か

「行こ」
『うん』

飛び入りで店に入り通された席に座る
「挙動不審過ぎるだろ笑」
『え、だってさ』
「あそこにいるじゃん」

翔太の目線の先を見ると座敷席に
座り楽しそうにしているAちゃんが居た

てか、見つけるの早すぎるだろ

「いんの、そのAちゃん狙ってるヤツ」
『いますねー、隣に』
「まじか笑」

しっかり隣をキープしたのか
たまたまなのかしらんけど隣に座ってさ

「まぁ落ち着きなよ笑」
何食べよっかなってメニューを見つめる翔太に
人の気も知らねぇでって思いつつ
『俺ビール』と伝える

届いたビールと色々頼んだ料理を食べながら
ちらちらとAちゃんを確認する

『はぁー』
「なに笑」
『いや、なんか監視してる気分』
「もはやしてるでしょ」