最後の推し 2 (ページ14)

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新人くんも新人とは呼べないくらいに成長した

入社して3ヶ月もなるもんね
今は私じゃなく、先輩に付いて教えてもらってる

先輩に付いた時に「ちゃんと覚えて手偉いね」って
先輩に言われて
「Aさんが教え方上手なので
覚える能力上がりました」
って答えてるの聞いちゃって嬉しくなった

お昼休憩をしていると大ちゃんから連絡が来て

"今日の夜、ふっか達と飯行く事になったけど
いいかな？"
"いいよ！行っておいでー"
"ありがとう！お昼からも頑張って！"

お昼からの仕事もスムーズに終わり定時に退勤する

大ちゃんが居ないからご飯は適当に済ませて

「漫画も好きに読んでいいよ」って言ってくれたから
久しぶりに漫画を読んで時間を潰す

「やっぱり何回読んでも面白いっ」

お気に入りの漫画を読んでると携帯が鳴った

あ、大ちゃんだ

「もしもし？」
「あ、Aさん？深澤なんだけど…」
「え！？」
「ごめんね、急に。佐久間飲み過ぎたらしくてさ」
「え…」
「今送ってってるから着いたら呼び鈴鳴らすから
開けてくれる？」
「分かりました」

大ちゃん大丈夫かな…

飲み過ぎるとか珍しい
何かあったのかな

不安の中待ってるとインターホンが鳴り
「Aちゃーん」って大ちゃんが手を振ってる
「お前っ！うるさい！ごめんね！開けてー」
「今開けますっ」

玄関を少し開けて大ちゃんが帰ってくるのを待ってると
ふっかさんと康二くんに抱えられながら
大ちゃんが帰ってきた

「ごめんねー！」
「こちらこそ迷惑おかけしました！」
「中入ってもいい？中まで送るわ」