最後の推し 2 (ページ11)

今日:34 hit、昨日:49 hit、合計:26,776 hit

11 ページ11

来たらダメだよ！？って(名前ちゃん)からの
お願いは聞けなくて

ちょっと様子見るだけ。なんて思って来てみたら

ちょうど店から出てきたAちゃんと新人くんらしき人

「あいつAちゃんめっちゃ見てんじゃん…」

Aちゃんは気が付いてないのかな
楽しそうに笑っちゃってさ

いても立っても居られなくて電話をかけると
びっくりしてたけど

急いで俺の元に帰ってきてくれた

「大ちゃん！」
「ごめん、丁度仕事終わってさ」
「お疲れ様」
「ありがとう」

「楽しかった？」
「うん、楽しかったよー」

Aちゃんが楽しかったなら良かったけど

「あんま酔ってないね？笑」
「ちゃんと考えて飲んだからね」

偉いでしょ？って笑うAちゃんは可愛過ぎる
こんな可愛い顔で新人くんにも笑いかけたのかなー
そりゃ新人くんも見るわ

飲み会の様子を楽しそうに話すAちゃんを乗せ
家に帰る

「ただいまぁ」
「先にお風呂入りな？」
「うん、そうしようかな」
「うん！いってらっしゃい！」

いつもと違う匂いがするAちゃんが嫌で
お風呂に入ってもらう

はぁぁ～

俺ってこんなに嫉妬深かったっけな
なんかモヤモヤするし…

「大ちゃん？大丈夫？」
「え、あ、早いね」
「シャワーだけにしたから、
疲れてるのに迎えに来てくれてありがとう」
って俺を抱きしめてくれるAちゃんは
俺の知ってる匂いに戻ってる

そう、これ。Aちゃんはこれじゃないと嫌だ

「ねぇ、あの新人くんと仲良いの？」
「仲良いって言うか教育係だからねー」
「俺より背ぇデカかった」
「大ちゃん？笑」
「しかもイケメンぽかった」
「笑」

「何笑ってんの」
「んー？大ちゃんが可愛くて笑」