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「いってきます」
「うん、いってらっしゃい」
うちに泊まりに来てたAちゃんは
うちからご出勤
俺の方が家を出るのがあとだからお見送りをする
「ほんとに送って行かなくていいの？」
「大丈夫！」
「せっかく車買ったのにぃ」
「仕事までゆっくりしてて」って頑なに断られた
「気をつけてね？」
「うん、じゃあね」
「うん」
見送るって良いけど寂しくなる
あーあ、行っちゃったって
見送ったあと布団に戻ると
「Aちゃんの匂いがする…」
「Aちゃん…」
さっきまで一緒にいたのになぁ
姿はないけどAちゃんの残していった香りに
包まれるといつの間にか寝てしまっていた
「んー？誰ぇ？」
睡眠を邪魔する着信音
「もしもしぃ？」
「大ちゃん！？寝てたの！？」
「あ、Aちゃん」
「Aちゃんじゃないよ！起きて！！」
「えぇ？」
「もう10時過ぎてる！遅刻するよ！！」
「まじ！？」
「ごめん！持っと早く起こせばよかった！
とりあえず急いで！」
「ありがと！ごめん！」
迎えが来るのが10時30分
急げば大丈夫！
今日ばかりは朝風呂を諦め身支度を済ませて
用意が出来たのは10時20分
「間に合ったぁー」
Aちゃんに感謝だな
間に合ったよと連絡しようと携帯を見ると
凄い数の着信とメール
「起きないと朝風呂できないよ！？」
「遅刻したら迷惑かけるよ！」などなど…
Aちゃん仕事中なのにごめん…
Aちゃんのお陰で遅刻せずに仕事に行けた
仕事で一緒になったふっかに
「遅刻しそうになったけど女神がおこしてくれた！」
って言うと、「惚気なんて聞きたくない」と言われた
いいじゃん！聞いてくれてもー
"間に合ったよ！ありがとう！
仕事行ってくんね！"とメールを送ると
お願いしまーす とスタッフに言われお呼びがかかる
「よっしゃっ！行くよー」
「元気だねー」
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作者名：りんこ | 作成日時：2023年9月24日 23時
