最後の推し

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さっくんと付き合い出してから数ヶ月

相変わらずさっくんの愛情表現は多めで

「ほ、ほんとにっ... もう...」
「何でぇー、いいじゃん」

恥ずかしいって思いは消えることなく
こんなやり取りをいつもしてる

友達にさっくんと付き合う事になったって言ったら
固まってて
「あんた前世で凄いいい事しまくってたんじゃない！？」
「これはご褒美だわ！」なんておかしな事を言われた 笑


さっくんの家に行き
忙しいさっくんが少しでも楽に過ごせるようにと思って
掃除したりご飯作ったりしてたら

「ねー、もう一緒に住もうよ」
「え！？」
「帰ってきてAちゃん毎日いるとか最高！」
「それは出来ないよ」
「なんでよ」
「バレたら大変だもん！」
「同じマンションに住んでる人って思うだけだよ！」
「どこで見られてるか分かんないでしょ！」

このやり取りももう何回目だろ

一緒に居たいのは私も同じなんだけど
さっくんの迷惑になる事だけは避けたい

自分のせいで困らせるのも嫌だし
さっくんと一緒にいられなくなるのはもっと嫌だ

「さっくん、私さっくんとずっと一緒に居たいから...
居れなくなるかもしれないリスク背負いたくない
離れたくないもん」
「Aちゃん...」
「ごめんね、わがまま言って」
「わがままじゃないよ」
「それに離してって言われても俺の方が離さないから」
「言わないよ笑」
「てか、言わせないし 笑」
「Aちゃん」
「ん？」
「愛してるよ」
「笑 私も」

「何で笑うのよ！ちゃんと言ってよ」

拗ねてるさっくんも可愛い

「愛してるよ」ってほっぺにキスをすると
さっくんの目がキラキラして

「っ！！Aちゃんっ！！」
って抱きしめられた

「あ〜！可愛すぎぃー！」
「あ、ありがとう 笑」
「え！素直！！やばっ！めっちゃ可愛いっ！！」

「わ、分かったから...」

「照れてるAちゃんも可愛いよ」

っっ！

だからその低音で耳元で言うのやめて...

さっくんを見るとニヤッとしてて
私がそれを苦手なのを知っててやってる

「意地悪...」

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