最後の推し

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Aちゃんのご飯を作る姿につられて
キッチンに行ったけど手伝うことないって言われて
リビングに戻されてしまった...

好きな人が自分の為に作ってくれてるの見て
寄っていかない男っている！？
近くで見てたかったのに...

ご飯が炊きあがるまで待つ事になって
Aちゃんの髪がまだちゃんと乾いてない事に
気がついて伝えると乾かすって言うから
俺がやるって言ったけどこちらもお断りさせる...

憧れなんだけど！？佐久間さんの！


なんとか、乾かせる事になって俺の足の間に
Aちゃんを座られる

俺がやる！って言ったものの
この感じ
ヤバいな...

大人しく乾かされてるAちゃんの耳は赤くなってて
「かわいい...」
思わず口に出てしまったけど
ドライヤーの音で本人には聞こえてないみたい

髪の毛サラサラだなー
俺の髪とは大違いだわ

「痛くない？」って聞くと敬語で返事が来て
「緊張して」って言われて
意識してくれてるのかなってちょっと嬉しくなる

意識してくれてるとしたらそれは推しとして？
それとも男として？

後者であって欲しいな
1人の男として見てほしい


「どう？乾いたかな？」
「う、うん、ありがとう...」
「まだ恥ずかしい？」って覗き込むように言うと
Aちゃんの顔が真っ赤で目が潤んでて

「片付けておいで！」って
Aちゃんをその場から離れさせた

見るんじゃなかった
今の顔はヤバいでしょ...

何回Aちゃんにドキドキさせられてんだろ

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