最後の推し

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帰ってきてお風呂から上がり髪を乾かしてると
ピンポーンって呼び鈴が鳴った気がして

ドライヤーを止めるけど鳴ってない...？
また乾かしてると聞こえる気がする
乾かすのをやめ、少し待ってると

ピンポーンと

慌てて玄関のドアを開けるとさっくんが居た

焦ったしびっくりしたけど
バレたら困るから急いで中に入るように勧めた

いつものさっくんの感じじゃなくて
名前を呼ぶと急に来て「ごめん」と

お風呂に入って気が付かなかった事を伝え私も謝ると
「すっぴんだ」って言われて
宅配か何かかと思い急いで出たら居たのはさっくんだし
焦ってたからすっぴんって事を忘れていた...

しかも凄い見られてるしその場に居るのが耐えれなくて
急いでキッチンに逃げ込んだけど

戻らない訳にもいかないから
なるべく髪で隠れるようにしてた


ライブの話になって
しょっぴーが友達の事を言ってたって聞かされて
友達の事を思ったら気分が落ち込みそうになった
それにさっくんにが気がついたのか
話してもいいよって言ってくれて
悩んでる事を伝えてると涙が出た

さっくんが「俺のせいにしていい」って言うから
それは無理！！って急いで言うと笑われてしまった

「今言おうよ」
「今！？」
「ずっと隠してるのしんどいでしょ？」
「そうだけど...」
「ね！はいっ！電話してみ？」
「分かった...」


「あ、もしもし？」
「どしたのー？」
「あの、ね、話さないといけない事あって」
「え？なにー？笑」
「えっと...。さっくんいるでしょ？」
「さっくんってあのさっくん？」
「うん」
「実はさ...」

友達に事の経緯を話すと
「はぁ！？まじで！？やっばー！！」
「あんた凄すぎない！？」
「だからあんなにこっち来てたのか！！」
「Aのお陰でしょっぴーにファンサ貰えたし
あんた神様だわ」って言われて

友達の声が大き過ぎてさっくんに聞こえてたみたいで
声を殺して笑ってる

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